リエゾンセンター・ライブラリー「デザイン新刊本」紹介【2023年7月-9月】
リエゾンセンター・ライブラリーは、東京ミッドタウン・デザインハブ内にあるインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターで、毎月10日ほど不定期で開室しています。
こちらでは、広義の「デザイン」に関連する書籍をピックアップし、各出版社さまにご献本(又はお貸出し)いただいて展示する「デザイン新刊本紹介コーナー」を設けています。展示用POPの右端にあるQRコードを読み取っていただければ、その場で本をご購入いただくことも可能です。
今回は、2023年4月〜6月に出版された本の中から、 28冊をご紹介します。
・リチャード・サッパー・デザイン うれしい体験のための論理と感性のデザイン
・日本タイポグラフィ年間2023
・POLITICS OF LIVING 生きるための力学
・Urban Farming Life
・応答、しつづけよ。
・日本のブックデザインの一五〇年 装丁とその時代
・アーティスト・イン・レジデンス まち・人・アートをつなぐポテンシャル
・THE POP-UP PITCH 最もシンプルな心をつかむプレゼン
・ここだけのごあいさつ
・えをかく [新版]
・ふるさとに風が吹く 福島からの発信と地域ブランディングの明日
・おかたいデザイン
・ルールの科学 方法を評価するための社会学
・場所のブランド論 プレイス・ブランディングのプロセスと実践手法
・最高の建物と街を描く技術
・現代思想2023年5月号 特集=フェムテックを考える - 性・身体・技術の現在 -
・食堂車は復活できるのか?
・都市計画家・伊藤滋が見た 東北復興縦断2011-2021
・水族館人 今まで見てきた景色が変わる15のストーリー
・旅するわたしたち On the Move
・展示の美学
・神戸真野地区に学ぶこれからの「地域自治」
・今を生きる思想 宮本常一 歴史は庶民がつくる
・芸術のわるさ コピー、パロディ、キッチュ、悪
・本当にはじめての遠野物語
・わらうデ
・日本のブックデザインの一五〇年 装丁とその時代
・RICE IS COMEDY(ライスイズコメディ) 人口4000人のまちで仕掛ける「地域の生存戦略」
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リチャード・サッパー・デザイン うれしい体験のための論理と感性のデザイン
山﨑和彦 著(Xデザイン出版)
当書は、サッパーとの共創で得られた実践的な学びとサッパーの作品を通して得られる知見を社会へと伝えることを目的とした、日本で初めて出版されるサッパーを包括的に紹介する本です。
デザインを歴史的視点で語っている本は多々ありますが、現代に“うれしい体験”という視点からモダンデザインをどのように活用しているか、作品と学びで解説する本はありません。
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NPO法人日本タイポグラフィ協会 編 / アートディレクター:中野豪雄 著(パイ インターナショナル)
海外でも評価の高い日本のタイポグラフィ・デザインの旬が分かる!
日本タイポグラフィ協会14名の審査委員によって選び抜かれた作品を400点以上掲載。
グランプリ受賞者のインタビュー、部門別ベストワーク作品の制作過程も一部掲載しています。
第22回佐藤敬之輔賞・個人部門を受賞した祖父江 慎氏の受賞のことばや作品も掲載。
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ドットアーキテクツ 著 / MUESUM 編(TOTO出版)
大阪・北加賀屋を拠点に活動する建築家集団ドットアーキテクツの初の作品集を、TOTOギャラリー・間での展覧会にあわせて発行しました。
建築設計に留まらず、施工、場の運用など、建築家の枠組みを超えて活動するドットアーキテクツの、5つの事例を紹介する作品集。
撮り下し写真と、建築の背景や町の歴史などを含む解説文で、ドットアーキテクツの世界観を凝縮した一冊です。
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近藤ヒデノリ+Tokyo Urban Farming 監修(トゥーヴァージンズ)
人と自然、人と人をつなぐコモンズ(共有材)として人を、地域を、都市を、環境を再生する「アーバンファーミング」。
東京都内12カ所のアーバンファーム、6人のキーパーソンほか、全国で実践可能な事例・HOW TOを収録。
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ティム・インゴルド 著 / 奥野克巳 訳(亜紀書房)
人類学・現代思想をリードする巨人ティム・インゴルド、初のアート批評集。
作ることと、生きることをめぐって、今考えるべきこととは?
地球規模での危機の時代に「作ること・生きること」への重要な示唆に満ちた書。
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別冊太陽編集部 編(平凡社)
世界でも類がない豊かな装丁文化が花開いた日本。
幕末から現代まで、多彩な「美しい本」をたっぷり紹介しつつ、ブックデザインの未来を探る。
文=横尾忠則、杉浦康平、浅葉克己ほか。
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アーティスト・イン・レジデンス まち・人・アートをつなぐポテンシャル
菅野幸子・日沼禎子 編(美学出版)
アーティストの創作活動を支え、国内外の文化交流、地域創生、文化観光、企業のものづくりという点でも着目され、全国で増加、多様化しているアーティスト・イン・レジデンス(AIR)。
日本のAIRの「これまで」と「これから」を、新しい表現を生み出すアーティストたち、足元にある豊かな文化を再発見していくプロセスを共有する運営者たちが、それぞれの経験に基づく多様な視点から言語化、記述する。まだ見ぬ未来を切り拓くための大切なヒント、アイデアが詰め込まれている。
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THE POP-UP PITCH 最もシンプルな心をつかむプレゼン
ダン・ローム 著 / 花塚恵 訳(かんき出版)
世界の名だたるクリエイターがこぞって絶賛するポップアップピッチとは!?
「スケッチ」と「ストーリー」2つの素材を組み合わせてつくのが、ポップアップピッチのメソッド。
2つの素材を組み合わせたら、10 ページで構成されたピッチが完成し、説得力あるストーリーとなる。
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三島邦弘 著(ミシマ社)
本作りのこと、取材先での体験、出会った人々、社内で起きた事件、家族…。
ちいさな出版社の代表が、ちいさい組織で「おもしろい」をつづけるために手探りした5年間の記録。『ミシマ社サポーター新聞』に書き下ろしを加える。
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谷川俊太郎 作 / 長新太 絵(講談社)
谷川俊太郎と長新太。ふたりの天才が、はじめて「絵本」でであった一冊。
1973年から長く愛されてきたこの絵本が、刊行50年の節目に、データを一新し色数も増やした新装版となりました。
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ふるさとに風が吹く 福島からの発信と地域ブランディングの明日
箭内道彦・河尻亨一 著(朝日新聞出版)
クリエイティブはふるさとの課題を解決できるか?
「ふくしま」の発信に力を注いだ15年の軌跡を振り返り、クリエイティブディレクター・箭内道彦が自ら携わってきたプロジェクトを紹介。
一方、広告ジャーナリストの河尻亨一が関係者・制作チームへの取材を重ね、「ふくしま」の情報発信の手法や戦略を読み解き、各地に展開可能な「地域ブランディング」のあり方を模索します。
「未来志向のブランドづくり」に関心のあるすべての人にご一読いただきたい1冊です。
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平本久美子 著(翔泳社)
オシャレさより信頼感! おかためなデザインをするノンデザイナー必携書。
本書は、社内文書、プレゼンスライド、チラシ、広報紙、ウェブ広告など、どちらかと言えば「おかたい」広報物に特化したデザインの入門書です。お堅い職場やビジネスシーンで必要とされる、しっかりキッチリした信頼感や、親しみやすさ、わかりやすさを伝えるデザインのコツをお教えします。
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佐藤 裕 著(青弓社)
行動の不確実性を少なくして社会を秩序立てるために、私たちの社会にはルールがある。
自然科学に対して、社会学を規則=ルールを対象にする学問と位置づけ、日常生活や所属する組織の細かな規則から社会全体のルールまでを評価する視点やその意義を描き出す。
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場所のブランド論 プレイス・ブランディングのプロセスと実践手法
若林宏保、徳山美津恵、長尾雅信、宮崎暢、佐藤真木 著(中央経済社)
地区、都市、沿線、島など、様々な単位の場所を“ブランド”にしていく4つのステージに沿って、豊富な事例と有効な手法を組み合わせながら解説していく実践のための入門書。
「プレイス・ブランディング」の具体的なプロセスや手法がわかりやすく示されています。
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建築知識 編(エクスナレッジ)
建築業界の専門誌がつくった、異色のイラスト技術書!
リアリティのある建物と街を描くコツを「建築の知識」と「表現技法」の両面から紹介。イラスト、アニメ、3Dモデル、プレゼンパース、小説…すべてのクリエイター必見、いざという時に必ず役立つ、"最強の背景画"テクニック集の永久保存版です。
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現代思想2023年5月号 特集=フェムテックを考える - 性・身体・技術の現在 -
現代思想編集部 編(青土社)
企業や政府が喧伝する「女性活躍」の新騎手として、近年とみに耳目を集める「フェムテック」。リプロダクティブ・ジャスティスとの関係から、市場原理にもとづく自己責任論の強化、生物学的本質主義への回帰といった問題まで、さまざまな視点から広く検討することで、性・身体・科学技術のありうべき姿を模索したい。
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堀内重人 著(アルファベータブックス)
かつて昭和の時代であれば、鉄道旅行の「食」と言えば食堂車であった!! しかし今や、わが国ではほとんどの食堂車は廃止され、食堂車はクルーズトレインを除けば、「サフィール踊り子」、「TOHOKU EMOTION」、西武鉄道の「52席の至福」程度しか存在しない…… 本書では食堂車の変遷とその推移を述べるとともに、食堂車を活性化させる試みや復活させるべき列車や領域、そして今後の食堂車のあるべきサービスについても提言する!!
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伊藤滋 著(万来舎)
著者は、2011年から2021年の10年間にわたって東日本大震災の津波被災地の縦断視察を行い、北は岩手県久慈市から南は福島県富岡町まで、海沿いの市町村の被災と復興の様子をカメラに収めた。
本書は被災市街地の復興の歩みを残す記録集である。
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SAKANA BOOKS 著(SAKANA BOOKS)
水族館の魅力とサカナの素晴らしさ――生きたサカナを見る興奮、水族館を創る・造る人の奮闘、水族館から生まれるサブカルチャーについて、水族館に携わる「人」たちが語り尽くす。 水族館ファンの嗜好を深めるリファレンスブックであり、水族館に行くことを新たなカルチャーとして楽しむ一冊。日本全国の水族館リスト(147館)付き。
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ロマナ・ロマニーシン、アンドリー・レシヴ 作/広松由希子 訳(ブロンズ新社)
一歩、また一歩、わたしたちは何万年も旅してきた。 進化の過程による移動の歴史や、のりものの発明による手段の変化、探検、戦争、避難、巡礼、観光…様々な目的によって海底から山のてっぺん、空から宇宙まで、時に迷い方向転換をし歩んできた。風や水は自由に境界を超え動物たちは地図もコンパスもなしに移動する。動くことによりあたらしい世界をひらいてきたわたしたちの物語。ウクライナの作家による万物の移動を描いた絵本。
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水嶋英治 編(東京堂出版)
博物館と美術館の原点は「美の鑑賞」であるが、「作品の保護・保存」との両立は欠かせない。本書では、イタリア・ゴッピオン社が手掛けた、世界各地の博物館・美術館における美しい建築空間や展示空間、照明デザイン、展示ケース、保存設備などを紹介する。オールカラー。
なお、日本ではまだ、ゴッピオン社製の保存展示技術は東京国立博物館やアーティゾン美術館など、ほんの数館でしか採用されていない。
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乾亨 著(東信堂)
神戸市下町真野地区を舞台に、半世紀以上に渡る〈まちづくり〉の取り組みは凄い!
わが国全土で地域コミュニティの衰退が叫ばれる中、なぜこれほど地域協働が成功したのか?本書は長いまちづくりの展開を豊富な写真とともに記録したものであり、そのコミュニティ自治持続のカギは本書に詰め込まれている。
さあ、真野地区の実践的物語を紐解いてみよう。
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畑中章宏 著(講談社)
『忘れられた日本人』で知られる民俗学者・宮本常一とは何者だったのか。その民俗学の底流にある「思想」とは?
「大きな歴史」から零れ落ちる「庶民の歴史」。日本列島のすみずみまで歩き、聞き集めた小さな歴史の束から、世間や民主主義、多様な価値、さらには「日本」という国のかたちをも問いなおす。傍流として、主流が見落としてきた無名の人びとの「語りの力」を信じて――。
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成相 肇 著(かたばみ書房)
雑誌、マンガ、広告、テレビ……。戦後日本を賑わせた複製文化を読みとき、機知と抵抗の技術としての〈わるさ〉を呼び戻す。異端の学芸員によるゆかいな評論。
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富川 岳 著(遠野出版)
構想7年。河童、ザシキワラシ、天狗。日本民俗学の夜明けを告げた歴史的名著『遠野物語』を、かつて10ページで挫折した著者がおくる、絶対にくじけず、楽しく深く明快に学べる、はじまりの一冊。
さぁ、めくるめく物語の世界へ!
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梅原 真 著(羽鳥書店)
「デザインは笑いです」。笑えば、伝わる。笑えば、売れる。「笑い」で一次産業を復活させていただきます。
デザイナー梅原真の全仕事。オールカラー、43篇のショートショート。
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世界でも類がない豊かな装丁文化が花開いた日本。幕末から現代まで、多彩な「美しい本」をたっぷり紹介しつつ、ブックデザインの未来を探る。
原弘をはじめとする巨匠たちのブックデザインや、ゲルハルト・プルヴェラーによる和本コレクションなども収録。
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RICE IS COMEDY(ライスイズコメディ)
人口4000人のまちで仕掛ける「地域の生存戦略」
ONE SLASH 著(スタブロブックス)
琵琶湖の最北端の人口4000人のまち、滋賀県長浜市西浅井町で若手が立ち上げた活動チーム「ONE SLASH(ワンスラッシュ)」。
「RICE IS COMEDY(米づくりは喜劇だ)」と銘打った地元での米づくり、自分たちが育てた米を全国のまちで振る舞う「ゲリラ炊飯」のレポートなど、 地元を全力で楽しみながら地域を盛り上げるONE SLASHの活動の全体像にフォーカスし、全国の地域でまちづくりに取り組む産官学のプレーヤーに勇気と行動の指針を届ける。
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2023年1-3月に出版された本は、こちらのページでご紹介しています!
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