公益財団法人日本デザイン振興会 公益財団法人日本デザイン振興会

「とらわれるな、しかしおろそかにしてはならない」 【JDP評議員・宮崎修二】

新しく公益財団法人としてスタートを切った、日本デザイン振興会。新しい発足にあたり、当会の評議員・理事を務める方々に、就任にあたってメッセージを頂きました。これからのデザインができること、そして、デザイン振興会に対する期待や想いなどを自由に語って頂きました。順にご紹介していきますので、ぜひご覧ください。


日本デザイン振興会 評議員・理事インタビュー[11]
評議員・宮崎修二


デザインという仕事と付き合い始めてから、四半世紀が過ぎました。その間たくさんの変化に遭遇しましたが、変わらず思い続けてきたことがあります。

一つ目は、「産業にとらわれるな、しかし産業をおろそかにしてはならない」ということです。
グッドデザイン賞から出発した日本のデザイン振興は、モノを通して国民の生活が豊かになっていくことを目指してきました。その考え方は、近年では、都市のあり方やライフスタイルにまで広がり、デザイン活動が産業だけにとどまらない、ひとつの「社会運動」であることを明確に示していると思います。デザインの非常に大きな意義だと思います。
しかし、社会がどのようにデザインをとらえ、具体的な価値を見出すかといえば、やはりモノやコト、そしてビジネスといった活動を通じるのが基本だと思います。
デザインは重要な経営資源である。デザインは、ビジネスや産業活動を通じて発展していく。日本産業デザイン振興会が「日本デザイン振興会」として新たなスタートをきったいまこそ、こうした視点を再認識する必要があると思います。

二つ目は、「色や形にとらわれるな、しかし色や形をおろそかにしてはならない」ということです。
デザインをいわゆるコスメティック(外見的なもの、装飾)として考えている人はまだまだ多いと思います。本来、デザインは色や形だけではなく、コンセプト・メーキングが重要であり、コンセプトをどうとらえ、創り出すかがデザイン力だと思います。
グッドデザイン賞などを通して私たちが言い続けてきたのもそのことです。しかし一方で、コンセプトを形にし、感覚に訴えて納得させることもデザインの本質的な力です。外見のみにとらわれるのはデザインではありません。しかし、外見にどう内実を表すかというのも最重要な要素であることは間違いありません。

三つ目は、「プロ意識にとらわれるな、しかしプロ意識をおろそかにしてはならい」ということです。
デザインの持つ発信力にはプロの能力とスキルが不可欠です。しかしプロ意識に溺れてしまうと、「デザインのためのデザイン」に陥りかねません
プロのデザイナーも、あるときは、ユーザーであり、生活者である。そんな視点を忘れず、常に新鮮な発見をし、発信をしていってほしいと思います。




宮崎修二(みやざきしゅうじ)
東邦ガス株式会社 執行役員(経営調査担当)
公益財団法人 日本デザイン振興会評議員


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