リエゾンセンター・ライブラリー「デザイン新刊本」紹介【2024年1月-3月】
リエゾンセンター・ライブラリーは、東京ミッドタウン・デザインハブ内にあるインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターで、毎月10日ほど不定期で開室しています。
こちらでは、広義の「デザイン」に関する新刊書籍を約3ヶ月毎にピックアップし、各出版社さまのご協力のもとで、ご献本、またはお貸し出しいただいた本を展示する「デザイン新刊本紹介コーナー」を設けています。
展示用POPの右端にあるQRコードを読み取っていただければ、その場で本をご購入いただくことも可能です。
今回は、2023年10月から12月に出版された本の中から、27冊をご紹介します。
・ここちよい近さがまちを変える ケアとデジタルによる近接のデザイン
・フランク・ロイド・ライト ― 世界を結ぶ建築
・LINKAGE 人・建築・都市を◯◯でつなぐ
・空間の未来
・デジタル時代の博物館 リトアニアにおけるデジタル化の受容と実践の現場から
・名作椅子の解体新書 PART2
・BEST OF PACKAGING IN JAPAN パッケージデザイン総覧40
・超インテリアの思考
・台湾 和製マジョリカタイルの記憶
・雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集
・東京工芸大学創立100周年記念 写真から100年
・アジア発酵食紀行
・ヴィンケルハーケン叢書2 削ぎ落とすこと. 倫理. 教育.
・スイーツで地理学 菓子から世界の国ぐにが見えてくる ①アジア・オセアニア
・オープンサーキット 美しい電子部品の世界
・クリエイターのためのChatGPT活用大全 創作の幅が一気に広がる!
・東大教授が語り合う10の未来予測
・デザインマネジメント 7つの指標 DESIGN DYNAMISM
・シン防災 災害研究のこれまでとこれから
・日本の都市百選 第1集
・常識やぶりの天才たちが作った 美術道
・クリエイティブデモクラシー 「わたし」から社会を変える、ソーシャルイノベーションのはじめかた
・建築家・内藤廣 BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い
・倉俣史朗を再読する 現代インテリアデザインへとつながる思想、文化、技術
・How is Life? 地球と生きるためのデザイン
・The Tokyo Toilet
・ちゃぶ台12 特集:捨てない、できるだけ
<新着本のご紹介>
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ここちよい近さがまちを変える ケアとデジタルによる近接のデザイン
エツィオ・マンズィーニ 著 / 安西洋之、山﨑和彦 監修・訳・解説(Xデザイン出版)
イタリアのデザイン研究者でありソーシャルイノベーションとサスティナビリティデザインに関する第一人者エツィオ・マンズィーニが著す、「Livable proximity = ここちよい近さ(近接) 」という視点。人類が“今までの生き方で良かったのか?”と問われているとも言えるこの時代に、新たなる希望の一歩を踏み出すためのマイルストーンともなりえる一冊です。
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ケン・タダシ・オオシマ、ジェニファー・グレイ 監修・著(鹿島出版会)
帝国ホテル二代目本館100周年記念展覧会「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」展公式カタログ。 華麗な装飾、自然との調和、独自の存在感を放つ造形、素材と構法の革新、未来的なヴィジョンの数々。 近年のF.L.ライトの調査研究の成果を基にした、四半世紀ぶりに日本で開催される待望の展覧会。
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岩﨑克也 編著(総合資格)
意匠、構造、環境、ランドスケープ、メディア等々、建築は多様な分野とつながり、重なり合っています。各分野のトップランナー10人を招聘して自身の仕事について語ってもらった、大好評のレクチャーシリーズを書籍化しました。
講義のスライドを多数掲載するとともに、書き下ろしのコラム記事や一息つける4コマ漫画を収録。建築関係者から一般の人まで、幅広い層に建築の魅力を楽しんでもらえる内容となっています。
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ユ・ヒョンジュン 著 / オ・スンヨン 訳(クオン)
<空間>と聞いてどんな場を想像しますか? そこには誰がいますか?
いま韓国でもっとも注目されている建築家ユ・ヒョンジュンが、住宅、学校、会社、商業施設など身近な問題を通して考える、より良い社会を作るために必要な空間。 その新しい空間は、さまざまな意味での階層間移動が生まれる場でもあります。
空間のデザインが変われば社会も変わる――その手がかりとなる一冊です。
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デジタル時代の博物館 リトアニアにおけるデジタル化の受容と実践の現場から
木村 文 著(花伝社)
デジタル化が博物館にもたらす、恩恵と混乱―― コロナ禍を経てますます情報のオンライン化が求められるなか、日本でも博物館改正法が施行され、収蔵資料のデジタルアーカイブ化が博物館の事業に加わった。
来るべき博物館の“機能強化”時代に向けて、いかなる指揮系統で、誰が、どのようにデジタル化を進めるのか。 博物館のデジタル化先進国・リトアニアの実情から、膨大な資料群のデジタルアーカイブ化の現場をフィールド調査の手法で描き出す。
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西川栄明、坂本 茂 著(誠文堂新光社)
『名作椅子の解体新書』(2020年刊行)の続編。レッドアンドブルーチェアやトーネットNo.14など「名作椅子」と呼ばれている椅子、フィン・ユールやイームズなどの著名デザイナーがデザインした椅子について、解体(分解)、組立、座の張り替えなどを紹介しながら、各椅子の特徴、構造、デザイナーの思いなど探っていく。
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BEST OF PACKAGING IN JAPAN
パッケージデザイン総覧40
日報ビジネス 編(クリエイト日報)
時代の変化をパッケージデザインで読み解く 「パッケージデザイン総覧 40 Best of Packaging in Japan 」。生活者にもっとも身近なデザインとして、パッケージが再認識されています。『パッケージデザイン総覧』は多種多様なパッケージ商品の最新デザインをオールカラーで1冊に収録。 クリエイター、メーカーの商品開発担当者やデザインを学ぶ学生の方々もぜひご活用下さい。
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山本想太郎 著(晶文社)
「インテリア」というと、家具の選び方であったり、モダン調・ヴィンテージ調といったテイストのことだと理解されることが多い。けれど実際は私たちの生活とインテリアは切っても切り離せないものであり、普段何気なく暮らしている身の回りのすべてがインテリアだといっても過言ではない。
「家づくり」が専門化されることでブラックボックス化されてしまった現代において、「建築」という専門領域と「生活」をつなぐ大気圏としてのインテリア=「超インテリア」という概念のもとに、日本の生活空間、そして都市の姿を新たに提案する。
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康鍩錫(こう だくし) 著/大洞敦史 訳(トゥーヴァージンズ)
台湾と日本を繋ぐタイルの歴史をたどる日本統治時代の後半、台湾本島や金門島などで流行した「花磚」と呼ばれる彩色タイル。「和製マジョリカタイル」と日本で呼ばれるそれは、今日、わずかに残存する古い建物においてのみ見られ、その数は日に日に減りつつある。台湾の建築史に燦然と輝く1ページを残すため、長年にわたるフィールドワークにより張り合わされた、美しきタイルの記録と記憶。
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石川大樹、ギャル電、藤原麻里菜 著(オライリージャパン)
作りたいものがあるから(または締め切りがあるから)、独学、手探りで電子工作を続けてきた “先輩” による本。実践的すぎるノウハウと、必ず完成させるマインドセットを紹介します。
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吉野弘章 編著(クレヴィス)
2023年に創立100周年を迎えた東京工芸大学。日本初の写真の専門高等教育機関として誕生しました。
現在ではテクノロジ−とアートの融合を推進する総合大学へと発展した東京工芸大学の歴史や特色を紐解きながら、日本における写真教育の潮流や、多彩な出身写真家たちによる作品などを紹介します。
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小倉ヒラク 著(文藝春秋)
発酵はアナーキーだ! チベット~雲南の「茶馬古道」からインド最果ての内戦地帯へ――前人未到の旅がいま幕をあける! 壮大なスケールでアジアの発酵文化の源流が浮き彫りになる渾身作。
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アーミン・ホフマン 著 / マティアス・ホフマン 監修 / 中村麻衣子、越朋彦 訳(タイプショップgプレス)
スイス・バーゼル派のグラフィック デザイナー、アーミン・ホフマンの生誕百年記念出版の完全邦訳。ホフマンが 生み出した実践的な教育方法に適用された 教訓原則の包括的な世界を読み取ることができるバイブルであり、また、普遍の国際的な影響力について、ワインガルトらの個人的な洞察の証言も豪華掲載。
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スイーツで地理学 菓子から世界の国ぐにが見えてくる ①アジア・オセアニア
ERIKO(エリコ)著(くもん出版)
スイーツは、食文化はもとより、地理、社会、宗教などとも密接です。だから、スイーツを入り口にすると、その国の産業、生活や文化、歴史、日本とのつながりなどが楽しくわかります。
著者は定住旅行家のERIKOさん。現地の家庭に長期滞在(1か月〜3か月)したERIKOさんが、スイーツと関連づけながら、それぞれの国の様子を紹介していきます。
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Eric Schlaepfer 、Windell H. Oskay 著 / 秋田純一 訳(オーム社)
そのあたりの電線を切ってみたら、機能美の極致がそこにあった! 目で見て、仕組みを知って、二度楽しめる電子部品の図鑑。電気に興味がある方、電子工作好きの方はもちろん、アートや写真が好きな方も楽しめる一冊です。
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クリエイターのためのChatGPT活用大全 創作の幅が一気に広がる!
國本知里 監修(Gakken)
WEBライティング、デザイン、イラスト、物語創作、動画配信、ゲーム制作など、クリエイティブな仕事や創作に関するChatGPTの活用術を解説! ChatGPTの始め方や、初めてでも使いこなせる具体的なプロンプトや出力結果をより良くするためのリテイク術もあわせて紹介する。
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瀧口友里奈 編著(大和書房)
YouTubeチャンネル「知の巨人たちの雑談」に半分近くの新規追加部分を加え、充実の書籍化! 東京大学で日々、最先端の研究を行う理系教授が一堂に会し、未来について語り合う。人工知能の未来、イーロン・マスクの動向、コロナワクチンはなぜこれほど早く完成したか、健康寿命を延ばすにはどうしたらよいのか、そして日本の科学はどこに向かうのか…。全ページ、「そうだったんだ!」が満載の、知の最先端を詰め込んだ対談集。
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デザインマネジメント 7つの指標 DESIGN DYNAMISM
玉田俊郎 編著(日本デザインマネジメント協会)
TOYOTA DESIGN、HONDA DESIGNなど様々な事例やインタビューから未来のデザインマネジメントの指針を示していく。デザイン部門以外の経営部門やマーケティング部門、技術部門等がデザインの効用と役割を全社的に共有していくための考え方を『デザインマネジメント7つの指標DESIGN DYNAMISM』として提示。
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神戸学院大学現代社会学会 編(昭和堂)
市民目線で学生の教育、地域との連携、社会への発信を心がけてきた神戸学院大学現代社会学部社会防災学科。2023年4月で開設10年を迎えた。この間に発信してきたことが社会の中でどう位置づけられ、どのように変化してきたか、住民の命と生活を守るためにどう役立っているのかなどを含めて、新しい防災の考え方を提案する。
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牛垣雄矢 、稲垣稜 、小原丈明 、駒木伸比古 、西山弘泰、山口晋 著(古今書院)
6人の地理学者がそれぞれ地理の目で見て“おもしろい”と思う都市を取り上げ、その都市の魅力を情熱と愛情をもって語り尽くします。第1集では「デザイン都市」と呼ばれる北海道旭川市から「人工の美」を誇る九州宮崎市まで、規模とタイプの異なる18の都市を紹介。観光ガイドとは全く違う都市の見方をご堪能下さい。そして、その都市の魅力をあなたの目で確かめて下さい。月刊「地理」で好評連載中。
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パピヨン本田 著(KADOAKAWA)
常識がボロボロ崩れていく!? 歴史を変えた天才作家の頭の中を文と漫画で楽しく紹介する、いま一番面白い現代アート入門書! マルセル・デュシャンや岡本太郎など、常識破りな思考法で美術の歴史を変えたアーティスト23人の解説を絵と漫画とともに解き明かします。
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クリエイティブデモクラシー
「わたし」から社会を変える、ソーシャルイノベーションのはじめかた
一般社団法人 公共とデザイン 著(ビー・エヌ・エヌ)
本書は、行政でのイノベーションラボ立ち上げや、地方自治体・企業・住民とともに社会課題に向けた共創に取り組む「一般社団法人 公共とデザイン」が案内する、自分の足元から社会変革への第一歩を踏み出すための思考と実践の手引きです。
他者と出逢い、対話し、関わり合うなかで生まれる自身の衝動や好奇心を表現した活動(ライフプロジェクト)を通じて、オルタナティブな民主主義のかたち「クリエイティブデモクラシー」へと至る道筋を示します。国内外20の事例を掲載。パーソンセンタード・リビングラボ「大牟田未来共創センター(ポニポニ)」、デザイン思想家エツィオ・マンズィーニのインタビューも収録。
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建築家・内藤廣 BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い
内藤廣 著(グラフィック社)
過去最大規模となる内藤廣展の公式図録 & 作品集。
「海の博物館」から近作「紀尾井清堂」までの代表作に加えて、学生時代の卒業設計や美術館課題、独立前から近年までのコンペ案、進行中プロジェクトなど本邦初公開多数。全80作品のドローイング、写真、模型、断面矩計図などを収録。オールカラー・384ページの大ボリュームに、図面や写真が見開きやすいコデックス装を採用。さらには、大迫力の両観音開きページ2組有り。まさに内藤廣の建築のエネルギーが凝縮されたような一冊となる。
*島根県立石見美術館(島根県芸術文化センター「グラントワ」内)にて開催「建築家・内藤廣/BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い」展の公式図録
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倉俣史朗を再読する
現代インテリアデザインへとつながる思想、文化、技術
鈴木紀慶 著(TOTO出版)
伝説のデザイナー、倉俣史朗の作品と思想を読み解く論考集。時代の空気感や同時代に活躍したデザイナーの証言をもとに、作品の背景に隠された倉俣の思想に迫る。雑誌「商店建築」にて連載された、「倉俣史朗を再読する」に秘蔵の作品写真を多数加え再構成した、倉俣評の決定版。
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塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛 監修
平尾しえな、ゴリオミティー・アナスタシア 共著(TOTO出版)
産業革命以降、成長を是としてきた人類の活動は、プラネタリーバウンダリーを超え、気候変動や南北格差をもたらした。地球の自然再生能力に見合った「成長なき繁栄」の時代に、われわれはどう生きるべきか、そのために建築はどうあるべきか?
2022年10月21日~2023年3月19日にTOTOギャラリー・間で開催された意欲的な企画展「How is Life」の内容をまとめ、あらたに監修者により論文や対談を収録した一冊。
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岡野民 著/永禮賢 写真(TOTO出版)
これまでの公共トイレの常識を大きく変えるビッグプロジェクトに、安藤忠雄、佐藤可士和など、16組のクリエイターが参画。17のトイレを写真、図面、データ等で紹介。都内のトイレ清掃員が主役の映画『PERFECT DAYS』の監督、ヴィム・ベンダースをはじめ、関係者へのインタビュー、寄稿を多数収録。
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ミシマ社 編(ミシマ社)
私たちが日々している「捨てる」って、なんだろう?
捨てない生活、仕事、商売は、できる?
地球環境が「九回裏」の状況にある今、ゴミ処理最前線の町と本づくりの現場から探る!
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<新着本のご紹介>
稲塚展子〈富山県美術館〉、加藤絢〈世田谷美術館〉、野田尚稔〈世田谷美術館〉、宮川智美〈京都国立近代美術館〉編著(朝日新聞社)
世田谷美術館にて2023年11月18日(土)~2024年1月28日(日)の期間に開催される展覧会の公式図録。
国内外で高い評価を受け続ける倉俣史朗自身の人となりと仕事を、没後30年という節目にその業績を回顧します。
富山県美術館にて2024年2月17日〜4月7日、京都国立近代美術館にて2024年6月11日〜8月18日に巡回予定。
シナプスの笑い Vol.51 精神障がい体験者がつくる心の処方箋
ラグーナ出版編集部 編(ラグーナ出版)
特集は「祈るということ 宗教家への問い」。新連載「文字と精神」がスタート。
その他、シナプスの笑い50号記念講演会「宮沢賢治 心象風景の古層」などを収録。
花田菜々子 著(小学館)
名物書店員である花田菜々子氏が、自らが面白いと思った本の著者を招き、その本のテーマについて対談をするという文芸誌『STORY BOX』での連載を書籍化。20名のゲストを迎えた対談集。
三浦英之 著(集英社)
朝日新聞南相馬支局に配属され、原発被災地に3年半住み込み、<白地>と呼ばれる「帰還困難区域」やその周辺に通い続け記した震災ルポルタージュ。原発被災地の最前線で生き抜く人々と、住民が帰れない「白い土地」を克明に記す。2020年に発行された書籍の文庫版。
GINZA編集部 編(マガジンハウス)
黒木華さん、村田沙耶香さんなど、様々なジャンルで活躍する人たちの秘蔵コレクションを特別公開。
ついつい集めてしまう、いつの間にか集まってしまう、「だって好きだから!」という純粋な衝動による思いの集積が伝わってくるはず。
『GINZA』290号(2021年7月12日発売)「新感覚コレクター白書」特集、311号(2023年4月12日発売)「最強コレクターズ!」特集をもとに加筆修正を加えて再編集した1冊。
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2023年7-9月に出版された本は、こちらのページでご紹介しています!
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