公益財団法人日本デザイン振興会 公益財団法人日本デザイン振興会

【リエゾンセンター・イベントレポート/2022年10月9日、11月6日】 当事者と共に「産む」にまつわる価値観の問い直しを行う デザインワークショップ

一般社団法人公共とデザインでは、公益財団法人日本財団の2022年度助成で「地域とそこに暮らす市民と共に行う持続可能な都市づくり」事業が採択されました。本プロジェクトは、不妊治療や養子縁組などを通じて「産む」に向き合った経験をもつ当事者の方々と協働しながら「産むことの社会的イメージ」「存在するさまざまな選択肢」を問い直し、産むにまつわる重圧・悩みを固定化する社会に向けて提示することで、ひとりひとりが各々の「産む」にまつわる物語への向き合い直しを目指しています。

 このたび、本プロジェクトの一環として、「不妊治療・特別養子縁組の当事者」、「美術作家・工業デザイナー・建築家などの若手アーティスト・クリエーター」、「これから子どもを持つことについて考えている方々(これから産むことに対峙する”プレ当事者”)」の3つの異なる立場の人々からなるチームをつくり、これまで私たちが行ってきた当事者や専門家へのリサーチに基づく「産む」にまつわるテーマについて深く対話していく、全4回のワークショップを行いました。

 第3回:10/9(日)、第4回:11/6(日)のワークショップを、公益社団法人日本デザイン振興会様にご協力を賜り、インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター(東京ミッドタウン デザインハブ)にて開催いたしました。


【 第3回 10/9(日):アイディエーション 】

二回のワークショップを経て、参加者の方々には「さまざまな状況に対して当事者になりうる自分」を実感し、状況の自分ごと化・社会全体に横たわる問題の深堀りをしてきました。第三回目のワークショップでは、個々人に芽生えてきた、”わたし”

が持つ「産む」に対する前提への違和感、社会の当たり前に対するもやもやを発酵させ、自分自身の持つシャープな問いへと変化させていくためのワークを行いました。


【 第4回 11/6(日) :メイキング 】

最終回のワークショップでは、これまで生まれてきたもやもやや問いを、つくることを通じて一度結実させること、アウトプットに対して他者からフィードバックをもらうことで自分の考えや意味に改めて気づき、ワークショップ終了後に個々人が「産む」に対して向き合っていくための素地をつくるためのワークを行いました。第三回のワークショップ・宿題で検討していた、「もしも〜だったら?」の世界にある商品をを想定し、集めてきた材料を組み合わせ、各々で作品を作りました。

その後、自分が作ったアウトプットに対して別の人に解釈をもらうことを通じて、あらためて作品に対する意味付けをしました。

また3月には本ワークショップでの成果物、これらのプロセスを受けてアーティスト・クリエーターがつくる作品の展示を行う予定です。


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