キヤノンのデザイン活動を紹介するコミュニケーションブック
キヤノン総合デザインセンターが、自らの活動を紹介するコミュニケーションブックを発刊した。「キヤノンデザイン」と題され、デザインセンターの活動を「プロダクト」「ビジュアル」「ヒューマンインターフェース」のテーマごとに、全4冊のリーフレットによって紹介している。キヤノンのデザインに対する考え方を主軸に、専門職能としてのそれぞれの業務内容を平易に説明しているほか、総合デザインセンターに備わる制度や福利厚生に関わる内容などにも言及しており、キヤノンのデザイン活動の紹介に留まらず、キヤノンでデザインワークを志す人へのアピール効果も狙った構成となっている。
今日の企業活動においてインハウスデザインが果たす役割は、より高度かつ総合的になり、業務の範囲や手がける対象も拡大する傾向にある。その半面、そういった状況を企業自らが具体的に示すことはまだ少ない。今回、キヤノン総合デザインセンターが手がけた取り組みは、人材確保目的などにとどまらず、IR的な観点からも有意義な展開が期待されるものと言えるだろう。