公益財団法人日本デザイン振興会 公益財団法人日本デザイン振興会

これまで以上に海外への働きかけを 【JDP理事・キュー・リーメイ・ジュリア】

新しく公益財団法人としてスタートを切った、日本デザイン振興会。新しい発足にあたり、当会の評議員・理事を務める方々に、就任にあたってメッセージを頂きました。これからのデザインができること、そして、デザイン振興会に対する期待や想いなどを自由に語って頂きました。順にご紹介していきますので、ぜひご覧ください。


日本デザイン振興会 評議員・理事インタビュー[7]
理事・キュー・リーメイ・ジュリア


日本の「デザイン第一世代」を担った人々は、1950年代~70年代にかけて積極的に自ら外に出て行き、外から自分の国を見つめ直すことを普通に行っていたように思います。自分自身の経験からも、母国を離れて外国に移り住むと、その国の文化や習慣が自分の中に埋め込まれていくため、自国のことを客観的に見られるようになるものです。

しかし、この30年は、日本は国内のことにかかりきりになってしまい、全く外を見なくなってしまっていました。こうした状況を打破するために、もっと外国への働きかけを強化していくべきだと思います。それにはタイミングも大切です。未曾有の災害を経験した日本は、今その挙動を世界中から注目されています。また、あたたかい支援の手を差し伸べてくれる国もたくさんあります。これほど外国とのコミュニケーションを取るのに適した時期があるでしょうか。今すぐとりかかるべきだと考えます。

また、デザインに携わる人の年齢も高齢化しています。改善するカギを握るのは、やはり新しい世代の人々です。デザイン業界は次の世代にもっと扉を開き、責任を与え、育成をはかっていくべきだと思います。




キュー・リーメイ・ジュリア
国際グラフィックデザイン団体協議会次期会長。武蔵野美術大学教授。
台湾で生まれ、米国で育ち、米国と日本で教育を受ける。名古屋大学 言語学博士課程前期修了。数学、化学、言語学、異文化コミュニケーション、デザインマネジメントなど多分野に亘る見識を視野に入れ、ジャンルを超えたワークショップ、世界デザイン会議や国際デザインコンペ、展覧会、出版など多岐にわたる世界規模のデザイン振興の企画・プロデュースを手がける。20ヶ国以上での国際会議で講演。1997-2001年国際グラフィックデザイン団体協議会(icograda)の副会長として、世界各国のデザイン関連団体及び教育機関に関するリサーチと分析を行う。また、グッドデザイン賞、ドイツRed Dot賞、ブルノビエンナーレ、アジアデザイン賞等多くのデザインコンペ国際審査員も務める。Icograda会長賞受賞。公益財団法人日本デザイン振興会理事。

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