日本デザイン振興会、ロンドンのD&ADとパートナーシップ締結
公益財団法人日本デザイン振興会は、このたびデザイン、広告、クリエイティブ界を代表する国際的な非営利団体、D&AD(本部:ロンドン、英国)とのパートナーシップを締結しました。
D&ADは、広告やグラフィックコミュニケーションを中心とするデザイン分野をリードするデザイン賞として知られる「D&AD Awards」の運営をはじめ、デザインに関わる人材育成を目的とした教育活動への関与など、50年以上におよぶ活動を通じて、デザイン分野の発展に貢献してきた権威ある団体です。
「D&AD Awards」は1963年の創設以来、次世代を切り拓く卓越したクリエイティブを見出し顕彰しています。受賞のシンボルである「ブラック・ペンシル」や「イエロー・ペンシル」は卓越したクリエイティブの象徴であり、世界中のクリエイターの目標とされ、日本からもこれまでに多くのトップクリエイターが受賞しています。2012年からはよりよい世界の創造を志す作品に贈られる「ホワイト・ペンシル」が新設されるなど、クリエイティブと社会の関係を追求する姿勢は世界的に高く支持されています。
これまで長年にわたりデザインを通じたさまざまな活動を推進し、目的と課題の多くを共有する当会とD&ADの両団体は、今後、グッドデザイン賞、D&AD Awardsのプロモーション協力をはじめ、さらなる深いパートナーシップの構築に向けて活動を展開していきます。
公益財団法人日本デザイン振興会 理事長 飯塚和憲メッセージ
JDPとD&ADは、日本と英国という環境において、それぞれのバックボーンと方法論に基づきながら、長年にわたり、デザインの価値や可能性を社会に提示する活動に取り組んできました。両者がこれまでに培ってきた定評のもと、新たなパートナーシップを発揮させることで、より世界的な規模でデザインを通じた社会発展に寄与できるものと確信しています。
D&AD 代表 ティム・リンジー氏 メッセージ
今日、社会が直面する課題を解決する上で、デザインには非常に高い価値があり、中枢的な役割があります。D&ADおよびJDPには、それぞれ異なる歴史を維持する一方、深く共感し合える価値観と志があります。今後、互いの知識と経験の交換を試み、より密な関係を構築し、世界基準でのデザイン業界のさらなる発展に貢献していきたいと願っています。
D&ADのウェブサイト
→ http://www.dandad.org/