[Report] ラミー デザインレクチャー「デザインの機会」
去る3月4日、DKSHジャパンと日本デザイン振興会は、インターナショナル・デザイン・リエゾンセンターにて、ラミー デザインレクチャー「デザインの機会」を開催いたしました。
本レクチャーは、ドイツの筆記具ブランド・ラミーのデザインに焦点を当てた展覧会「thinking tools. プロセスとしてのデザイン —モダンデザインのペンの誕生」(会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3、会期:2018年3月3日~4月8日)の開催を記念して行われる関連活動の第一弾です。
講演者には、ラミー社唯一の日本人スタッフとして、デザインマネージメントに従事する大貫仰氏を迎えました。
最初に大貫氏から、ラミーの製品の背後にあるモダンデザインやバウハウスといった思想に関する説明がなされ、続いて「ラミーらしさ」とは何かについて、ブランド(Brand)、製品(Product)、デザイン(Design)、製造(Production)の各要素から考察がなされました。
どの切り口においてもモダンデザインの美学が通底するラミーにおいて、唯一大貫氏が「ラミーらしくない」という印象を持っていたのが販売店におけるディスプレイやショップデザインでした。ラミー社にてインターンで働く機会を得た同氏は、ショップデザインを改善するプレゼンテーションを上司に行います。
そのデザインは、バウハウスの基礎課程で教えられていた、1枚の紙を余すところなく使う造形課題と、日本の茶道でお茶菓子の下に敷く懐紙からヒントを得たものでした。また日本の営業マンが得意とする、売場作りを通して売上を創出するスタイルとも結び付いていました。バウハウスデザインに関する造詣と日本人ならではの視点や美意識が生かされたこのソリューションは、大きな成功を収め、世界各国でのショップ開設、そして本拠地ドイツのハイデルベルグ市にあるフラッグシップストアのオープンへと展開していきます。
ドイツに渡り、ラミー社でインターンで働きながら、デザイナーとして活躍できる「機会」を探っていた同氏。
「ラミー=?、ラミー≠?、ラミー→?」ラミーは何であり、ラミーは何ではないか。
質問を問うところから道は拓かれていきました。そして現在、同氏はショップデザインだけでなく、製品開発やデザインにも携わり始めています。同氏は自身にも同じ質問を投げかけます。
「私=?、私≠?、私→?」私は何であり、何ではないか、私は将来、ラミーで何ができるのか。
さらなる「機会」を模索する同氏の、今後の活躍が期待されるレクチャーでした。
日時:2018年3月4日(日) 開場14:30/開演15:00/終演16:30
講演者:大貫 仰(LAMY デザインマネージャー)
会場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター
共催:DKSHジャパン株式会社、公益財団法人日本デザイン振興会






