[Report] 「日本およびメキシコ建築の概要について」学生向けレクチャー開催レポート 2017/06/07
さる6月7日(水)に、千葉大学大学院、京都造形芸術大学大学院、およびメキシコから研修で来日した学生を対象とした講義がインターナショナル・デザイン・リエゾンセンター(東京ミッドタウン・デザインハブ内)で行われました。講義は日本語で、逐次、スペイン語に通訳する形で進行されました。(参加者29名)
当日は二部構成で行われ、第一部は、丸山 弾 氏(京都造形芸術大学大学院 講師/ 建築家)より、「日本の建築基礎〜風土と歴史から読み解く」と題して、日本の気候及び風習や、縄文・弥生時代から現代までの日本の歴史を概観し、それらを背景にした日本建築の変遷を紐解く内容で進められました。
また、大きな屋根と軒先から作られる内部と外部を曖昧にする空間の設計や、近景や遠景を巧みに用いた奥行きの設計など、伝統的な日本建築に見られる手法が現代建築にも活用されている事例を学びました。
聴衆の大部分が建築を学ぶメキシコ人大学生であり、初めて学ぶ日本の気候や歴史・文化や日本の建築様式について、大変興味深く聞き入っていました。
加えて、建築手書きスケッチについてメキシコ人学生に対してレクチャーし、実際に学生がミッドタウン周辺の建物をスケッチするワークショップを実施いたしました。
第二部は、東 俊一郎 氏(千葉大学大学院 / モンテレイ大学)より、「メキシコの色彩と建築様式について」と題して、メキシコの色彩と一般建築について、メキシコのコロニアル都市の町並みの印象として挙げられる、カラフルな色彩や混沌とした建築様式について、それぞれの背景を読み解きました。
カラフルな色彩については、メキシコの風土や伝統文化に見られる色鮮やかな色彩と、自らの所有権を主張するため隣人と異なる色を塗るというメキシコ人の気質が背景になっていることを説明し、また、混沌とした建築様式については、先住民とスペイン人の異なる文化の融合と、建築資格を持たない個人が所得の増加に応じて自由に増改築を行う実情が背景にあることを説明いたしました。
日本人の聴衆にとって、整頓され画一的な日本の町並みとは全く異なる、混沌とした活気のあるメキシコの町並みに関心が深まったようでした。
『日本およびメキシコ建築の概要について』
日時:2017年6月7日(水) 9:30-12:00
会場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター(東京ミッドタウン・デザインハブ内)
講師:丸山弾(京都造形芸術大学大学院)、東俊一郎(千葉大学大学院、メキシコ・モンテレイ大学)
定員:25名
参加料:無料
主催:国立大学法人千葉大学(協力:公益財団法人 日本デザイン振興会)






