「デザイン思考のミライ(未来)」開催レポート
公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)では、2014年度より、ビジョン委員会主催による「デザイン思考フォーラム」を連続で開催してきました。デザイン思考とは何か──からスタートし、デザイン思考の第一人者やデザインコンサルタント、企業内デザインチームなど、デザイン思考を実践する15名の専門家からの意見や討論を通じて、デザイン思考という発想法について多方向からの議論をしてきました。創立63年の歴史を持つJIDAゆえに、デザイン活動の歴史的背景を踏まえ、今日的デザインの先端を見つめ、変わらないデザインの基層を導きだしたいとの思いから開催する連続フォーラムです。 6回目を迎える今回のテーマは、「デザイン思考のミライ/未来」。デザイン思考シリーズの最終回となるものです。今回は基調講演にIBMの工藤晶氏を迎え、IBMのこれまでのデザインへの取り組み、そして現在のデザイン思考の最新状況から未来への視点をお話しいただきました。続く第二部のトークセッションでは、工藤氏を交えJIDAビジョン委員会委員4名によるディスカッション。デザイン思考はほんとうに成果が現れているのか。デザイン思考が未来において解くべき問題はいったい何なのか、プロのデザイナーの役割はどうなっていくのか。会場との質疑を含め、活発な議論が展開されました。
「基調講演」
工藤晶・くどうあきら「IBMのデザイン思考の実践と未来」
IBMインタラクティブ・エクスペリエンス事業部
「トークセッション」
田中一雄/JIDAビジョン委員、JIDA理事長、GKデザイングループ代表
御園秀一/JIDAビジョン委員、JIDA理事、元トヨタ自動車デザイン本部副本部長
山田晃三/JIDAビジョン委員長、JIDA理事、GKデザイン機構取締役相談役
山崎和彦/JIDAビジョン委員、JIDA会員、千葉工業大学教授
JIDAフォーラム「デザイン思考のミライ」
日 時 2016年10月6日(木)18:30〜20:30(18:00開場)
会 場 インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター
主 催 (公社)日本インダストリアルデザイナー協会 ビジョン委員会
協 力 (公財)日本デザイン振興会、日本デザイン学会プロダクトデザイン研究部会
http://www.jida.or.jp/pdf/vision6forum-20160913.pdf