「韓国の最新デザイン事情」セミナーを開催
5月13日(水)に、東京ミッドタウン・デザインハブにて韓国のデザインプロモーション機関・韓国デザイン振興院(KIDP)※主催の国際デザインセミナー「韓国の最新デザイン事情」が開催されました。当日は、Yunjib Kim氏(Head of K-Design branding Division)、Sungmoo Shin氏(Manager of K-Design branding Division)が来日し、韓国のデザイン政策やデザイン利用について各種データの紹介を交え、活動報告が行われました。※KIDPは日本の経済産業省に当たる「通商産業資源部」の直轄機関。
韓国は1997年のIMF通貨危機を経て、経済再建を図るため、サムスン電子、LGエレクトロニクス、現代グループ、KIAなどといった大企業を筆頭に各企業が積極的に「デザイン経営」を取り入れました。この流れに端を発し、国が発展するための方策として「デザイン」を積極的に取り入れたことが、韓国におけるクリエイティブ産業躍進のきっかけとなったことが示されました。2013年からKIDPは中国・北京にオフィスを開設し、韓国企業の中国進出の支援も積極的に行っています。
KIDPが1985年から運営する韓国政府認証のデザイン選定制度「Good Design Selection(GDマーク)」は、7月1日~8月31日までが応募期間ということで、応募に関する案内も行われました。また、毎年秋に行われる韓国最大のデザインイベント「Design Korea」もKIDP主催によるもので、K-デザインのショーケースとして、とくに中国からのバイヤーの注目度が高く、セミナーやビジネス・マッチングが盛んであることが説明されました。
参加者からの質問も活発に飛び交い、韓国デザインに対する関心の高さがうかがえる密度の濃いセミナーとなりました。(JDP 渡部明子)
国際デザインセミナー「韓国の最新デザイン事情」
日時 5月13日(水)14:00 - 15:00
場所 東京ミッドタウン・デザインハブ内
韓国デザイン振興院(KIDP)
Good Design Selection