[インドネシア]Good Design Indonesia 審査会を実施
日本デザイン振興会は、2017年にインドネシア商業省とデザイン振興に関する覚書を締結し、同省の主催するデザイン賞「Good Design Indonesia」の審査・運営に協力しています。
第8回となる今年度の審査会は、7月9日から11日までの3日間、ジャカルタにある商業省にて開催されました。日本からは、2024年度グッドデザイン賞審査委員でプロダクトデザイナーの重野 貴氏に審査委員としてご参加いただきました。インドネシアからは、プロダクトデザイナー、グラフィックデザイナー、インダストリアルデザイナーなど、インドネシアデザインを代表する専門家5名が審査委員として参加しました。
本年度は、344件の応募があり一次審査を通過した応募者に対して対話型の審査を実施。34件がGood Design Indonesiaを受賞し、そのうち10件がBest賞に選ばれました。Best賞のうち最高評価を得たのは、M-Texというコーヒー豆の製造過程で出る廃棄物から作られた、レザーのような質感の新素材です。深刻なゴミ問題に直面しているインドネシアで、捨てられるしかなかった材料を用いて作られる汎用性の高い素材は審査委員にも積極的に迎え入れられ、課題解決への寄与だけではなく、バッグやチェア、ランプシェードなどに活用される素材そのものの洗練された佇まいに評価が集まりました。
Good Design Indonesia賞を受賞した作品は、日本のグッドデザイン賞の一次審査免除、二次審査から参加することができる仕組みとなっています。グッドデザイン賞を受賞した対象は通常のグッドデザイン賞受賞対象と同様に10月16日に発表され、11月1日から5日間にわたって開催される「GOOD DESIGN EXHIBITION 2024」に展示されます。
Good Design Indonesia(インドネシア語)