【リエゾンセンター・イベントレポート/2023年5月28日】東京ミッドタウン・デザインハブ特別展「Japanese Design Today 100(現代日本デザイン100選)」トークイベント
1. 概要
国際交流基金(JF)は、新しい海外巡回展「Japanese Design Today 100(現代日本デザイン100選)」の国内展示開催に関連して、東京ミッドタウン・デザインハブでトークイベントを下記のとおり行いました。
日時: 2023 年 5 月 28 日(日)14:00~15:00
会場: 東京ミッドタウン・デザインハブ インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター
言語: 日本語(英語通訳なし)
登壇者: 深川 雅文 (インディペンデント・キュレーター/クリティック)
川上 典李子 (ジャーナリスト/21_21 DESIGN SIGHT アソシエイトディレクター)
参加費: 無料
会場参加: 定員50 名
ライブ配信: あり(予約不要/視聴無料)
主催: 国際交流基金(JF)
共催: 東京ミッドタウン・デザインハブ
2. 内容
導入として、今回第3回目となる「現代日本デザイン100 選」について、第1回目・第2回目の概要を説明しつつ、第3回目に至った経緯とコンセプトを言及。その後、以下5つのテーマに沿って日本デザインの独自性や今日のデザインの状況、ひいてはその背後にある日本の社会や文化の姿についてお話しいただいた。
(1) テーマ1: 21 世紀のデザインを振り返って感じられる変化、或いは不変なものは何か?
(2) テーマ2: 日本のデザインの源流は何か?それは現代に継承されているのか?
(3) テーマ3: デジタル化が進む中、今後のプロダクトデザインに求められるものは?
(4) テーマ4:サステナビリティの観点から、今注目すべき(あるいはこれから重要となる)ものは?
(5) テーマ5: 世界に向けて、これからの日本のデザインに期待することは?
3.感想(一部)
・武蔵野美術大学の工芸工業デザイン学科で学んでいる身として"工芸を工業化する"という言葉にとても感動しました。美しさや優しさ豊かさを自分なりに噛み砕いて見つけ出すヒントをたくさん貰えました。本日はありがとうございました。
・新たなデザインは必ずしも新たな技術の上に成り立つのではなく、古くから守られてきた技術によって実現することもある、という話を興味深くお聞きしました。広島の林業は、中国地方のたたら製鉄とも結びつくものですよね。プロダクトを通じて、古来の人びとの手作業が見えてくるようで考えさせられました。
・充実したトークで一時間があっという間でした。ヒロシマアームチェアの、デジタル技術に依存するのではなくそれをいかに有効活用するか工夫を重ねるプログラマーの話が特に印象的でした。人あっての技術であり、だからこそ機械による量産品にもそれらが生まれた集団の歴史や価値観、感性などが現れるのだろうかと思いました。
実施イベント名:東京ミッドタウン・デザインハブ特別展「Japanese Design Today 100(現代日本デザイン100選)」トークイベント『日本のデザイン いまとこれから -プロダクトデザインを中心に-』
開催日時:2023年5月28日(日)
会場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター(東京ミッドタウン・デザインハブ内)
主催:国際交流基金(JF)
共催:東京ミッドタウン・デザインハブ
会場参加者:33 名
Youtube 視聴者(リアルタイム):26 名~31 名