2022年度「東京ビジネスデザインアワード」の最優秀賞1件および優秀賞2件が決定

東京ビジネスデザインアワードは、東京都内の中小企業の技術や素材等をテーマに、新規用途開発とビジネス全体のデザイン提案を募るコンペティションです。2022年度は、10件のテーマに対し寄せられた提案から、審査委員会による一次審査、テーマ選定企業を交えた二次審査を経て9件がテーマ賞として選出されました。2月9日（木）に行われた提案最終審査会の結果、デザイン性や実現可能性、ビジネスプランの完成度などが最も高く優れている提案として、2022年度東京ビジネスデザインアワード最優秀賞に「プリント基板の新しい使い方を提案するサウンドプロダクト」、優秀賞に「スクリーン印刷による新たな魅力の開発」、「貼箱製造の技術と設備を活用した箱だからできる玩具の提案」がそれぞれ選出されました。

これら3件を含めたテーマ賞の各デザイン提案については、これからテーマ企業とデザイナーの間で提案の事業化・製品化に向けた検討が始まっていきます。引き続き、今後の展開にご注目ください。

【最優秀賞】（1件）
提案名：プリント基板の新しい使い⽅を提案するサウンドプロダクト
提案者：⽥村匡將（代表・建築家・デザイナー）、元⽊⿓也(エンジニア)、⾼橋窓太郎（ビジネスアーキテクチャー）、本杉⼀磨（建築家・デザイナー）【デデデ】
企　業：有限会社ケイ・ピー・ディ（葛飾区）
テーマ：半⽥付け不要の基板ジョイント導通技術
提案内容：半⽥付け不要の基板ジョイント導通技術から、⻭⾞の凹凸が噛み合うと⾳が鳴る仕組みを発想した。物理的な噛み合いによって電気的に導通されるという知的好奇⼼をくすぐるギミックと、⾝の回りの⾳を組み合わせて拡張させる楽しさ、またそこで⽣まれる偶発的な⾳楽との出会いを⼀つのプロダクトに落とし込んだ。


【優秀賞】（2件）
提案名：スクリーン印刷による新たな魅力の開発
提案者：大木陽平（デザイナー）【株式会社サイド】
企　業：司産業株式会社（板橋区）
テーマ：大型シルクスクリーン印刷による膜厚を出した平滑な大判フィルムの作成技術
提案内容：スクリーン印刷の可能性を引き出すための、研究と実験、開発と発信を⽬的としたプロジェクト


提案名：貼箱製造の技術と設備を活用した箱だからできる玩具の提案
提案者：泉伸明（アートディレクター/デザイナー）【株式会社キュー】
企　業：株式会社泰清紙器製作所（練馬区）
企業の持つ多種多様の加⼯技術と⽤途に合わせた素材選び、設計・開発⼒を駆使し、箱に
テーマ：貼箱製造で培った技術及び加工設備
提案内容：コンテンツを掛け合わせることで貼箱の新たなる価値を創造。貼箱だからできる、環境に配慮した紙製玩具の提案

詳細は、プレスリリースおよび東京ビジネスデザインアワードwebサイトをご覧ください。