文明の限界点に真理を求める 【JDP理事・田中一雄】
新しく公益財団法人としてスタートを切った、日本デザイン振興会。新しい発足にあたり、当会の評議員・理事を務める方々に、就任にあたってメッセージを頂きました。これからのデザインができること、そして、デザイン振興会に対する期待や想いなどを自由に語って頂きました。順にご紹介していきますので、ぜひご覧ください。
日本デザイン振興会 評議員・理事インタビュー[6]
理事・田中一雄
私たちは大震災を経て、これまで前進を続けてきた文明の限界を感じています。それは“絶対性”という認識の崩壊を意味しているのでしょう。今、この時「デザインに何ができるのか」を真摯に問い直していかなくてはなりません。
もちろん「より良い生活の創造」という、デザインの役割はこれからも変わりません。しかし、何が「より良い」生活なのか、その定義は揺らいでいるのです。それは、従来考えられていた「あり方」とは違ったものです。デザインは、文明の限界を超えて、真の豊かさを創らなくてはなりません。
必要とされるのは、モノゴトの本質を捉え直し、真実を見極め、それを編集し、未来を解き明かしていく「デザインの力」です。デザインがもつ直感力と、ソリューションを導く仮説提示力こそが必要なのです。こうした、「デザインの力」を、多様な領域を超えて社会に広めていくことこそ、日本デザイン振興会の使命だと考えています。
もちろん「より良い生活の創造」という、デザインの役割はこれからも変わりません。しかし、何が「より良い」生活なのか、その定義は揺らいでいるのです。それは、従来考えられていた「あり方」とは違ったものです。デザインは、文明の限界を超えて、真の豊かさを創らなくてはなりません。
必要とされるのは、モノゴトの本質を捉え直し、真実を見極め、それを編集し、未来を解き明かしていく「デザインの力」です。デザインがもつ直感力と、ソリューションを導く仮説提示力こそが必要なのです。こうした、「デザインの力」を、多様な領域を超えて社会に広めていくことこそ、日本デザイン振興会の使命だと考えています。
田中一雄(たなかかずお)
国際インダストリアルデザイン団体協議会(ICSID)理事、株式会社GKデザイン機構代表取締役社長。社団法人日本インダストリアルデザイナー協会理事。ドイツ・レッドドットデザイン賞審査委員、オーストラリア国際デザイン賞審査委員、都市景観大賞をはじめ多くの審査委員などを歴任、技術士(建設部門/建設環境)。2011年より日本デザイン振興会理事。






