公益財団法人日本デザイン振興会 公益財団法人日本デザイン振興会
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【Report】空間の価値をどのように捉えるか − JCDデザインアワード審査会(前半)

6月18日、JCDデザインアワードの銀賞以上を決定する二次審査会が、五反田・東京デザインセンターガレリアにて、一般に公開されて実施されました。
JCDとは、日本商環境設計家協会とのこと。日本を代表するインテリアデザイナーや照明デザイナーなど、主に商業空間に関わるデザイナーが会員として活動している協会です。「JCDデザインアワード」は、1974年より商環境を中心とする空間デザインの顕彰を目的に公募形式で実施され、現在は「買うこと」「食べること」「集うこと」「楽しむこと」「伝えること」に部門を分け、国内外から作品が応募されています。

一次審査は26名のデザイナーによるネット審査で、応募作品全体からその年の優れた空間デザインベスト100を選出。二次審査は、そこから銀賞以上を選ぶもので、毎年「公開審査」で行われています。
今年の二次審査の審査委員は、JCD理事長でもある飯島直樹氏(審査委員長)、五十嵐太郎氏、小坂竜氏、近藤康夫氏、中村拓志氏、韓亜由美氏、加えて、毎年インテリア業界とは異なる業界からゲスト審査委員を迎えており、今年はミナペルホネンの皆川氏を加え7名による審査が行われました。

11時過ぎに会場に伺うと、A2のパネル2枚で出力された100作品が長机にずらっとならべられ、審査が開始されていました。
会場には審査を手伝う学生たち約30名、一次審査委員をはじめデザイン関係者が30名、すでに見学者も15名ほど来場者しており、審査を見守っている状況。公開イベントとはいえ、ぴりっとした空気が漂っていました。



審査は、審査委員がそれぞれ、これは、と思った作品に付箋をつけていく、という方法で進んでいきます。グッドデザイン賞の審査と違い、「運営」「審査」など全てがJCDの会員デザイナー達の手によって実施されています。
審査委員が付箋をつけている時間の「間」も一次審査委員も務めるインテリアデザイナーの橋本夕紀夫氏、照明デザイナーの武石正宣氏による絶妙の掛け合いによるベスト100の作品紹介トークなどが行われ、飽きない構成。さすがのサービス精神! 楽しめました。

まずベスト100から、銀賞以上の27点、そこから新人賞(応募者が35歳以下)3点を選出。さらに、金賞以上が6点選ばれ、最後に大賞1点が選ばれました

それぞれの選出の際には、飯島委員長のリードで各審査委員が推薦理由や意見を述べるなどの過程を経て、決定していきます。この過程を見られるのは公開審査ならでは。作品パネルには応募者が伏せられており、デザインそのものについての議論が交わされていきます。

金賞以上に残ったのは以下の6点でした。

・ROLLS(DIESEL ショップでの商品什器を兼ねたインスタレーション)
・レッドライト・ヨコハマ(黄金町の赤線地区の建物のリノベーション。補色残像の効果で白い部屋が一瞬赤く意識される)
・傘庵(京和傘の材料と構造を活用した和傘構造の折り畳み茶室)
・曲線の小さなワンルーム(カーブを描いた形状で一続きのシークエンスをもつ美容室)
・風がみえる小さな丘(風力発電施設内のモニュメント。風に揺れる。)
・ポリゴン・ピクチュアズ(企業のアイコンをデザインした、オフィスエントランスと会議室)



(後半に続く)



JCDデザインアワード2011
http://www.jcd.or.jp/designaward_2011/



記事/川口真沙美(JDP)


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