2024年度「東京ビジネスデザインアワード」最優秀賞・優秀賞を発表
最優秀賞は「リング製本とオンデマンド印刷技術を応用した未開拓領域への製品提案」に決定
「東京ビジネスデザインアワード(以下、TBDA)」は、2024年度の最優秀賞1件、優秀賞2件を発表しました。
TBDAは、東京都内の中小企業の持つ技術や素材等を「テーマ」に、デザイナーから新規用途開発とビジネス全体のデザイン提案を募集、両者をマッチングして製品・サービスの実現化を目指すコンペティションです。
本年度はテーマに対し寄せられた提案から、審査委員会による一次審査、テーマ選定企業を交えた二次審査を経て、2月4日(火)に提案最終審査会を開催し、デザイン性や実現可能性、ビジネスプランの完成度などが最も高く優れている提案のプレゼンテーションと試作品による審査を実施しました。
その結果、2024年度東京ビジネスデザインアワードは、テーマ賞の9件より以下が選出されました。
・最優秀賞「リング製本とオンデマンド印刷技術を応用した未開拓領域への製品提案」
提案者 :藤井誠(コンセプトプランナー/デザイナー)・山田奈津子(デザインアーキテクト/一級建築士)【ディノーム】
企業テーマ:リング製本とオンデマンド印刷のワンストップ提供体制
企業名 :富士リプロ株式会社(千代田区)
提案内容 :富士リプロの事業の一部であるリング製本とオンデマンド印刷の技術を応用してつくる新領域での製品の提案。
・優秀賞「切削加工技術を軸とした事業再創造」
提案者 :清水覚(ビジネスデザイナー)・井上弘介(デザイナー/中小企業診断士)
企業テーマ:金属切削による高精度な軸物加工
企業名 :株式会社開工精機製作所(板橋区)
提案内容:
金属切削技術を活かした組み替え可能な筆記具「SHAFT CRAFTS」。自動車用部品製造で培った高精度嵌合
と金属削り出しならではの意匠性を強みとし、新たなビジネスモデルとしてBtoC市場での販売とBtoB向け
加工サンプル提供を同時展開。全国の金属切削を行う町工場と連携し、共創プラットフォームを形成。
・優秀賞「『伸びる本革ベルト』の技術を活用した家具ブランドの提案」
提案者:佐藤宏樹(プロダクトデザイナー)【KOKI SATO STUDIO】
企業テーマ:ベルトに用いられる伸縮できる本革の加工技術
企業名:有限会社長沢ベルト工業(葛飾区)
提案内容:
独自技術の伸びる本革ベルトを活用し、その世界観を広げるためのスツールの提案。長年ベルトを作り続けてきた中で培われた技術力とブランドを広げるためのコンセプトプロダクトとして、伸縮するレザーという特徴的な素材を活かしたテンセグリティ構造を取り入れてデザインした。
各テーマ賞の詳細は、公式サイトをご覧ください。
2024年度「東京ビジネスデザインアワード」企業テーマ・デザイン提案一覧
【プレスリリース】2024年度「東京ビジネスデザインアワード」最優秀賞・優秀賞を発表
https://archive.jidp.or.jp/ja/pressrelease/2025/250206tbda.pdf