【リエゾンセンター・イベントレポート/2024年10月31日/11月7日】編み物クラブ
フィンランドの「オンペルセウラ」は、女性たちが集まってコーヒーを飲みながら、編み物や裁縫そして世間話を楽しむという、フィンランドで100年以上続く伝統です。フィンランドセンターでは2018年の春より、このオンペルセウラの伝統を「編み物クラブ」と名付け、月一で日本に紹介してきました。当センターの「編み物クラブ」では、フィンランドの白樺から作られた編み棒と、フィンランドの豊かな自然からインスパイアされた色の毛糸を使用しています。また、編み物の他にも季節折々の文化的伝統や著名なフィンランド人女性について学べるようなプログラムをご用意しています。
10月31日(木)の編み物クラブは、フィンランドセンター所長アンナ=マリア・ウィルヤネンが2018年に発足し、2024年まで毎月開催してきた編み物クラブの活動を振り返りました。発足当初はフィンランドセンターの小さなミーティングルームで始めた活動ですが、コロナ禍にはオンラインで継続し、ソーシャルディスタンスを保ちながら公園で屋外開催もし、その後はハイブリッド(オンライン及び対面の両方)で毎月開催しています。オンラインでは、東京だけでなく日本全国から参加してくださる方も増えました。フィンランドの伝統的な編み物から、病院や医療団体に寄付するチャリティー編み物まで、様々な編み物プロジェクトを皆さんと共に行って来ました。
11月7日(木)「スウェーデン系フィンランド人文化ウィーク」の一環として、ムーミンの作者で有名なスウェーデン系フィンランド人のトーヴェ・ヤンソンをお祝いし、ムーミンをテーマにした特別な編み物クラブを開催しました。フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語で、人口の約5%がスウェーデン語を母語とするマイノリティーが存在します。フィンランドセンターでは毎年11月第1週に「スウェーデン系フィンランド人文化ウィーク」を開催しています。今回の編み物クラブでは、参加者が編み物をしている間に、フィンランドセンター所長アンナ=マリア・ウィルヤネンがムーミンの小説をスウェーデン語(原作)で朗読しました。
イベント名:編み物クラブ
開催日時:2024年10月31日(木)および11月7日(木)15:00-17:00
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター
登壇者:フィンランドセンター 所長 アンナ=マリア・ウィルヤネン博士
主催:フィンランドセンター
協力:公益財団法人日本デザイン振興会
参加費:無料
参加者:10月31日(木)対面参加 56名、オンライン参加 23名 / 11月7日(木)対面参加 65名、オンライン参加 26名