公益財団法人日本デザイン振興会 公益財団法人日本デザイン振興会

「ROOTS OF FUTURE 過去を探って、未来を見つける」を開催

1950年代以降の日本のデザインの各領域のアーカイブから、これからの生活や社会のルーツとなるデザインを見出す展覧会

東京ミッドタウン・デザインハブは、日本デザイン団体協議会(DOO)との共同で、東京ミッドタウン・デザインハブ第110回企画展「ROOTS OF FUTURE 過去を探って、未来を見つける」を2024年9月20日(金)から10月25日(金)まで開催します。


企画概要

日本デザイン団体協議会(DOO)は、日本の7領域のデザイン団体(空間・グラフィック・インテリア・インダストリアル・ジュエリー・パッケージ・サイン。2021年までクラフトを含む8団体)による協議会です。本展は、DOOのジャパン デザイン ミュージアム設立研究委員会がこれまで取り組んできた日本のデザインのアーカイブ事業を基に、1950年代から2020年代までの日本のデザインをグラフィックで振り返る「クロニクル」パートと、複数のテーマに基づいてピックアップした時代や領域を横断する約90点の日本のデザインに未来へのルーツを見つける「発見」パートで構成されます。

日本のデザインを多様な視点で探ることで、さまざまな時代のデザインの魅力を改めて発見し、これからの生活や社会とデザインを考える機会となることを期待します。


空間イメージ











展示コンテンツ

【ジャパンデザインの系譜】 

1950年代から現在までの各時代の8つのデザイン領域(空間、グラフィック、クラフト、インテリア、インダストリアル、ジュエリー、パッケージ、サイン)にわたる代表的なデザインを精選し、その時代背景と共にグラフィックで年代順に展示します。
日本のデザインをストックし、アーカイブ化することを目指すDOO ジャパン デザイン ミュージアム設立研究委員会の活動の現時点での研究成果です。(監修:暮沢剛巳/東京工科大学デザイン学部教授)
過去の展示の様子(左:2010年 ミキモトホール、中央:2019年 JIDAギャラリー)、DOO設立シンポジウム(写真右)





ROOTS OF FUTURE

領域・時代も異なる約90点のデザインを、現代のデザインに必要な6つの視点で読み解き、展示を構成しました。DOO各団体が精選したデザインアーカイブやグッドデザイン賞受賞デザインの中から、その意義を再考し改めて評価したいデザインや今後のスタンダードとしたいデザイン、未来へのヒントとなるデザインを紹介します。

<展示テーマ・視点>
・創造的にする ユーザーとの共創/ユーザーをつくり手に/新しい公共空間/コンパクトにする
・長く使える 定番化したシンボル/規格化・拡張性
・素材を拡げる 紙を拡げる/多様な加工/甦らせる
・障壁を下げる ユーザーを限定しない/わかりやすくする/マイナスをプラスに
・安全にする たためるヘルメット/懐中電灯コレクション/日常から備える・即時対応/土木のデザイン
・心を掴む 強さと思想/表情と仕草/存在感と高さ

展示デザイン例


「ホンダ モトコンポ 」1981年/本田技研工業


Photo: Koji Fujii / TOREAL
「上勝ゼロ・ウェイストセンター」日本空間デザイン賞 2022 KUKANOF THE YEAR/中村拓志

「WASARA」2021年度グッドデザイン・
ロングライフデザイン賞/WASARA


「エッセンシャル シャンプー エッセンシャル リンス」
1991年/花王


「非常口サイン」1980年/小谷松敏文(デザイン)、太田幸夫
日本サインデザイン協会 鎌田経世 坂野長美(デザイン修正)


東京オリンピック公式ポスター(第2号)」
1962年/亀倉雄策(デザイン)


ディレクターズメッセージ

過去のデザインを回顧する第一の意義は、それを未来に生かすことにあります。そのためには、歴史と現在を連続した流れとして捉える視点が欠かせません。ジャンルごとのデザインの流れは、独自に展開するとともに、影響し合いながら進みます。また時代や社会に即して変化し、一方でその変化を促してきました。

本展「ROOTS OF FUTURE」は、第二次大戦後の日本のデザインにおける豊かな流れに着目して、未来のデザインのルーツを探る試みです。70年以上の歴史のなかで生まれ、評価されてきたものを改めて見直し、6つのテーマに基づいて独自の解釈を加えながら配置しました。展示作品は、DOO7団体の多大な協力のもと、グッドデザイン賞の知見も生かして選定され、幅広い領域の網羅と資料性の高さを特徴としています。

目の前にあるものが、どんなふうに未来へとつながっていくか。その可能性に気づくには、ものを起点として想像力を働かせる必要があります。本展で、しばしばジャンルや時代を飛び越え、複数の作品を関連づけているのはそのためです。それらをルーツとしてこれから世に出るものもまた、過去には存在しなかった未知の何かに違いありません。こうした飛躍の積み重ねが、デザインの流れをいっそう豊かにしていくことでしょう。

本展ディレクター:土田貴宏/デザインジャーナリスト
1970年生まれ。会社員を経て2001年からフリーランスで活動。国内外での取材やリサーチをもとに専門誌などに寄稿している。東京藝術大学、専門学校桑沢デザイン研究所非常勤講師。デザイン誌『Ilmm』のエディターとしても活動する。




関連イベント

会場:全て東京ミッドタウン・デザインハブ  デザインハブPeatix ( https://peatix.com/group/8504) で詳細公開予定
9月20日(金)18:30-20:00 オープニングレセプション
10月3日(木)19:00-20:30 ディレクターズトーク 土田貴宏氏 ×廣村正彰氏 × ゲスト:内藤廣氏
10月20日(日)時間未定 DOOトークセッション


主催:東京ミッドタウン・デザインハブhttps://www.designhub.jp/

デザインとアートの街・六本木にあるデザインの発信拠点。デザインの教育・創造・振興を専門とする三つの機関が連携し、展覧会やセミナー、イベントなどを通して幅広い分野のデザインを紹介している。デザインハブは、さまざまな「今」のデザインが集まる中心点。デザインに出会い、体験し、学ぶ場として、少し先の未来をより良い方向に進めることを目指す。
構成機関:
公益財団法人 日本デザイン振興会/JDP https://www.jidp.or.jp/
公益社団法人 日本グラフィックデザイン協会/JAGDA https://www.jagda.or.jp
多摩美術大学 TUB https://tub.tamabi.ac.jp/


共催:日本デザイン団体協議会(DOO)http://www.d-eight.jp

1966年に発⾜した、デザイン業界の垣根を越えた⽇本で唯⼀のプロフェッショナルデザイン団体の協議会。2002年から、当時8団体で運営していたことにちなみD-8という略称を用いてきたが、現在は7団体で定期的に運営会議を開催、2023年10月に正式に略称をDOOに変更した。


現在の構成団体:
(一社)日本空間デザイン協会/DSA https://www.dsa.or.jp
(公社)日本グラフィックデザイン協会/JAGDA https://www.jagda.or.jp
(公社)日本インテリアデザイナー協会/JID https://jid.or.jp
(公社)日本インダストリアルデザイン協会/JIDA https://www.jida.or.jp
(公社)日本ジュエリーデザイナー協会/JJDA https://www.jjda.or.jp/
(公社)日本パッケージデザイン協会/JPDA https://www.jpda.or.jp/
(公社)日本サインデザイン協会/SDA https://www.sign.or.jp/



東京ミッドタウン・デザインハブ第110回企画展
「ROOTS OF FUTURE 過去を探って、未来を見つける」
会期:2024年9月20日(金) - 10月25日(金) 11:00-19:00(会期中無休・入場無料)
*9/27(金)-29(日)は20:00終了(六本木アートナイトに伴い開館延長)
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F)
主催:東京ミッドタウン・デザインハブ https://www.designhub.jp/
共催:日本デザイン団体協議会(DOO)
ディレクター:土田貴宏
クリエイティブディレクター・グラフィックデザイン:廣村正彰
空間デザイン:原田圭

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