【リエゾンセンター・イベントレポート/2024年6月13日】フィンランドセンターと早稲田大学による共同研究プロジェクトの経過報告発表「山荘セミナー」
「山荘セミナー」はフィンランドセンターが早稲田大学創造理工学部建築学科の渡邊大志准教授のチームと取り組んでいる共同研究プロジェクトの経過報告を発表する学術セミナーです。
この共同研究プロジェクトでは、約3年間に渡り、19世紀のフィンランド人芸術家住居とコミュニティーを日本の近代山荘と比較し、その立地、建築様式、自然との関係性をナショナル・ロマンティシズムの文脈で考察します。山荘は完全なる芸術作品として検証され、同時に、山荘建築が芸術性と創造性与えた影響についても探求します。研究対象となる建築は、フィンランドではアイノラ、ハロセンニエミ、スヴィランタ、トゥースラ、ヴィサヴオリ、トンテボ、日本では無鄰菴、六角堂、高村山荘、三溪園などです。
今回のセミナーでは、以下のプログラム内容で、日本とフィンランドの美術史を読み解く、新たなアプローチと発見について、フィンランド人専門家2名、日本人専門家2名に登壇していただきました。対面とオンラインのハイブリッド形式で開催し、参加者からも沢山の質問をいただき、活発な議論が展開されました。
また、セミナー後にはネットワーク・レセプションも設け、登壇者と参加者がフィンランドと日本の建築や文化についてコミュニケーションを取る良い機会となりました。
プログラム:
15:00 開催の言葉 フィンランドセンター 所長 アンナ=マリア・ウィルヤネン博士
15:10 「アイノラの庭 〜ジャン・シベリウスの家〜」
アイノラ博物館 館長 ユリア・ドナー博士
15:50 「ヴィサヴオリ 〜芸術家エミール・ヴィクストレムの隠れ家〜」
フィンランドセンター 所長 アンナ=マリア・ウィルヤネン博士
16:30 コーヒー休憩
16:40 「日フィン近代山荘研究における三溪園の価値」
早稲田大学創造理工学部建築学科 准教授 渡邊大志博士
17:20 「波を見るための建築 〜岡倉天心の観瀾亭(六角堂)」
建築史家・編集者 伏見唯博士
18:00 弊会の言葉 フィンランドセンター 所長 アンナ=マリア・ウィルヤネン博士
18:10 ネットワーキング・レセプション
19:30 閉幕
実施イベント名:山荘セミナー
開催日時:2024年6月13日(木)15:00-18:00
会場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター(東京ミッドタウン・デザインハブ内)
登壇者:フィンランドセンター 所長 アンナ=マリア・ウィルヤネン博士
アイノラ博物館 館長 ユリア・ドナー博士
早稲田大学創造理工学部建築学科 准教授 渡邊大志博士
建築史家・編集者 伏見唯博士
主催: フィンランドセンター
協力: 公益財団法人日本デザイン振興会
参加費:無料
参加者:対面参加 32名
オンライン参加 46名