東京都オリンピック・パラリンピック教育 特別授業を実施
日本デザイン振興会は、東京都足立区立伊興小学校からの依頼を受け、東京都オリンピック・パラリンピック教育の特別授業として、5年生の児童を対象に「ワークショップ:ユニバーサルデザインを考える」を実施しました。東京都オリンピック・パラリンピック教育では、「ボランティアマインド」「障害者理解」「スポーツ志向」「日本人としての自覚と誇り」「豊かな国際感覚」の5つの資質を育むとともに、共生・共助社会の実現を目指しています。
本ワークショップは、このうち特に「障害者理解」「豊かな国際感覚」の資質を育むことを目標としました。
開催日:2020年1月18日(土)
開催場所:足立区立伊興小学校
対象:同校5年生 86名
冒頭に「デザイン」についての考え方、「ユニバーサルデザイン」についての概要、「ユニバーサルデザインの7原則」についての説明を行った後、5~6名のグループに分かれて、
1.テレビやエアコンなどのリモコン
2.公共の場所にあるトイレ
3.地下鉄の路線図
4.清涼飲料水などの自動販売機
の4つの日常的によく見かけるシーンの画像から1つ選び、それをよく観察して、「障害のある人や外国から来た人にとって、こういうことが困るのではないか?」と思いつくことを考えられるだけ書き出してもらいました。さらに、それをグループ内で共有し、ではその解決策として考えられることは何か?を話し合い、グループごとに全体に向けて発表してもらいました。
最後に、当会常務理事の加藤より、講評を兼ねてユニバーサルデザインの考え方についての解説を行い、90分の授業は終了しました。
当日は、保護者の参観もあり、共に学ぶ場になりました。子ども達からは、身近な場面で障害のある人や外国から来た人がどのようなことで困るのか?について、さらにその解決方法について、柔軟で具体的な意見が活発に挙げられていました。
また、終了後に子ども達が書いたまとめノートには、授業後に自分でも考えた内容等が記載され、「デザイン」そのものについての理解も深まり、発展的な学習の機会となりました。
子どもたちが、事後にまとめたノート