公益財団法人日本デザイン振興会 公益財団法人日本デザイン振興会

「インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター企画: iFデザインアワードに聞く『世界のデザインのいま』」開催レポート

2018年7月2日開催

さる7月2日、インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター企画として、トークイベント・iFデザインアワードに聞く「世界のデザインのいま」が開催されました。

iFデザインアワードは、創設65年を迎えた今年も世界54カ国から約6,400を超えるのデザインが応募される、国際的な権威を持つデザイン賞の一つです。
今回、インターナショナル・デザイン・リエゾンセンターでは、iFデザインアワードの国際マーケティング担当、Frank Zierenberg氏の来日に合わせ、 ゲストに今年度、同アワードの審査委員を務めたTakram 渡邉康太郎氏をお招きし、iFデザイン賞から、現在のデザインについて何が見えるのかをテーマにトークイベントを開催、61名の方にご来場いただきました。


はじめにフランク氏からiFデザイン賞についてご紹介いただき、その中でこの60年間、クライテリアがどのように変わってきたかというお話がありました。
もともとプロダクトそのもののデザインを重視し、革新と改善、機能性、美しさという基準があったが、今はデザインの重要性として責任(社会的責任)、ポジショニング(ブランドとの親和性)などが加わっているとのこと。
この辺りからも「デザイン」が産業や社会にどのような役割を求められているのかが分かります。


審査委員としてiFデザイン賞の審査を行った渡邉氏からは、どのように審査が行われているのか、といったご紹介がありました。異なる国の審査委員3名が1組になり、領域ごとに400点ほどの審査にあたりひとまずの合否判定を出すのですが、その後担当の3名以外の全審査委員が、その判定に対して「拒否権」を発動できる、という機会があり、その議論が非常に白熱する、とのこと。
その製品やデザイン、その背景に対する様々な知識や視野・視点から審査が行われている様子がわかります。
その後は対談形式で、フランクさんと渡邉さん、そして会場からも質問を交えつつ、これからどのようなデザインが評価されていくのか?イノベーションを生み出すには?といった議論が白熱しました。
印象に残った話題はイノベーションについて。
渡邉さんからは、イノベーションを起こすのはそう簡単ではない。ただ、様々な知見が蓄積されているいま、それを組み合わせることでイノベーションを起こす、ということはできる。というお話。
「スマート化」と簡単に言われるが、何をスマートにするのか?人間がスマートになるようなデザインであるべきではというお話がありました。
一方、フランク氏からは、ヨーロッパのデザイン界においても「イノベーション偏愛主義」が見られる。イノベーションを起こすことは決して難しいとは思わない。難しいのは「良いイノベーション」を起こすことである。そして必ずしもイノベーションが良い未来を生むとは言えないのではないか。覚悟を決めてイノベーションを追求しない、という判断をするのもデザイナーの役割では、という返答。

これから先のデザインについて、またデザイナーは何を目指すのか?といった話題は、真正面すぎて、普段はこういったトークイベントのメインにはあまり上がらないテーマですが、ご来場の皆さんからの質問で舞台に押し上げられたような形になり、改めていまの時代においてデザインがどこに向けてどういった仕事をすべきなのか、考えさせられる時間でした。



インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター企画: iFデザインアワードに聞く「世界のデザインのいま」
日 時:2017年7月2日(月)19:00〜21:00
会 場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター (東京ミッドタウン・デザインハブ内)
参加費:無料
主 催:公益財団法人日本デザイン振興会
協 力:iFデザインアワード東京オフィス

iF DESIGN AWARD

BACK TO TOP

NEWS LETTER

JDPより最新のデザインニュースをお届けします。
ご登録は無料です。お気軽にご利用ください!

  • GOOD DESIGN AWARD
  • GOOD DESIGN Marunouchi
  • GOOD DESIGN STORE
  • DESIGN HUB
  • 東京ビジネスデザインアワード
  • TOKYO DESIGN 2020