公益財団法人日本デザイン振興会 公益財団法人日本デザイン振興会

[Report] ラミー デザインレクチャー

「ラミー ノトができるまで」と諸々のデザインのお話

去る3月28日、DKSHジャパンと日本デザイン振興会は、インターナショナル・デザイン・リエゾンセンターにて、ラミー デザインレクチャー"「ラミーノトができるまで」と諸々のデザインのお話"を開催いたしました。

本レクチャーは、ドイツの筆記具ブランド・ラミーのデザインに焦点を当てた展覧会「thinking tools. プロセスとしてのデザイン —モダンデザインのペンの誕生」(会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3、会期:2018年3月3日~4月8日)の開催を記念して行われる関連活動の第二弾です。

講演者にはプロダクトデザイナーの深澤直人氏を、またファシリテーターとしてデザイン誌「AXIS」編集の谷口真佐子氏をお招きいたしました。


これまでにラミーとコラボレーションした唯一の日本人デザイナーである深澤氏。

ラミー ノトの開発にまつわるお話では、深澤氏のもとにDr.ラミーがデザインの依頼に訪ねてきた時のエピソードが語られました。オファーを受けたのは深澤氏が独立して間もない頃のことでした。バウハウスの美学を継承するドイツブランドからのオファーは、同氏がデザイナーとしてキャリアを歩む上での励みとなったと言えそうです。

中心軸から意図的に外したノックボタンや、三角形の角度が揃うように設けられた極小の突起など、ラミー社が誇るプラスチックの成型技術の高さに支えられた工夫がラミー ノトの細部に隠されていることなどが語られました。

ラミーの他にも数多くの有名クライアントを持ち、世界で活躍する深澤氏。自身のデザインのキーワードとして”embodiment(具体化、姿を現してあげること)”という言葉を紹介くださいました。

パズルのピースは一見するとどれも同じに見えます。しかし実際には、ぴたりと収まるピースはたった一つしかなく、違うピースを無理やり入れようとすると、周囲に歪みが生まれ、パズルは壊れてしまいます。モノを取り巻く外的要素、使う人の無意識の動作や周囲の空気といった、さまざまな“ピース”をひとつひとつ当てはめた先にある最後のワンピースを見つけること。行為とモノが溶けあう境界線を探り、形にすること。そんなお話を伺い、ラミー ノトの柔らかな三角形軸がペンを握る手に何故しっくりと馴染むのか、その理由の一片に触れられたように思います。

世界のプラットフォーム化・モノのシェアリングが進む時代にデザインに何が求められるのか。これからのデザイナーに求められる役割や未来への示唆にも富んだ、密度の高いレクチャーでした。


日時:2018年3月28日(水)開場19:20/開演19:30/終演21:00

講演者:深澤直人(プロダクトデザイナー)
ファシリテーター: 谷口真佐子(デザイン誌「AXIS」編集)

会場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター

共催:DKSHジャパン株式会社、公益財団法人日本デザイン振興会

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