公益財団法人日本デザイン振興会 公益財団法人日本デザイン振興会

喜多俊之 「自生素材を新素材として使う」 -地域で自生する「すぎ」と「竹」を新素材として生かすテクノロジーとデザインの力

#36 Exhibition / 2月26日(月) - 3月11日(日)

Message From Designer

島根県の竹、秋田県の県産材を素材に、2年間に渡って海外で発表したコレクションの新作を展示します。
竹は、2017年4月のミラノサローネの期間中、インテリア誌 INTERNI 20 周年イベント「MATERIAL IMMATERIAL」で、「FLAT BAMBOO SHIMANE」と題して椅子や テーブルを出展、島根県産の竹を皮付きのまま平板にする新しい技術が開発され、海外でも注目されています。
一方、秋田県産の木材を使った「AKITA COLLECTION」は国際見本市「ミラノHOMI」で2017, 2018年に発表し、「日本独自の素材を匠の技術で世界製品にする」というコンセプトが、会場を訪れた人達の注目を集めました。
日本独自のものづくりをテーマに、地域で自生する資源をそれぞれの土地で育まれた匠の技や新しいテクノロジーを組合わせ、オリジナリティの高い独自の製品を世界に向けて発信していくというプロジェクトです。

喜多 俊之


AKITA COLLECTION


人間は、身近にある自然を使い、ものを生み出してきました。
地球が生み出す資源の中でも樹木は、今も昔も人の暮らしに深く関わる素材です。秋田で生育した木を使って、歴史ある秋田の木工職人とともに、ディティールや、仕上げにこだわった、新しいスタイルの家具のシリーズを作りたいという思いで取り組んでいるプロジェクトです。

日本の森林の多くは、人の暮らしと関わりが深く共生しています。
自然に学び、木を育て、木を切り、使い、また植えることで森を守り、また、守られて、生き物が生きています。

近年の、木材をどう活かすかは、その土地の人の思い次第です。燃やしてエネルギーにしてもいい。選択肢がいくつもある中で、秋田県は、もう一度、職人の手でオリジナル家具を作ることを選び、土地独特の木の建築や歴史的な木製家具を作る技術を持つ、腕のいい職人達を集めて、その技術の高さが使う人々に伝わることを考え、デザインをまとめました。

秋田県には500万年程前から杉が自生していたと云われています。秋田の杉は、寒冷地という環境で少しずつ成長するため、年輪の目が細かく、美しい木目を持っています。また、香りはリラックスさせる効果があります。12の工房の職人達と作った家具シリーズを発表します。

item:
AIZAWA stacking chair
YUZAWA bent wood chair
OGA high chair
OGA low chair
OGA low chair (black)
ODATE hang chair
MORITAKE stool
OMAGARI table round
OMAGARI stool
ODATE dining table cedar
NIKAHO tv cabinet cedar
DINING TABLE CEDAR partition (wave/lattice)


Flat Bamboo Shimane
新素材の平板竹材

竹は素材としてだけではなく、土の中に埋もれている新芽は食用にもなって、大地に出るとみるみる成長。3〜4年で生育竹になり、100年使えると云われてきました。このプロジェクトは、その丸い竹を平板にする事で新しい価値を持ち、未来への新素材として生まれ変わり、活用されるというものです。
竹の特徴的な表皮の節や繊維までを残しながら、新しい技法で平面にすることを可能にした島根県のウッドスタイル社の新技術。
日本に生育する竹で、現在、70~100mm幅で2mの長さのものが、平板加工できます。
また、これらは環境を考えたプロジェクトでもあって、生命力の強い竹は成長する過程で、多くの二酸化炭素を吸収する特徴にも着目。平板になった竹は自然とテクノロジーの合作、それをデザインの力で、その素材に新しい可能性を生み出すことを実現した作品です。

item:
スツール(グリーン・レッド・グレー・ダークブラウン)
チェアー(グリーン・イエロー)
スタッキングチェアー(グリーン)
テーブル(竹天板)
ローテーブル(アクリル天板)


Designer:

喜多 俊之 プロダクトデザイナー

1969年よりイタリアと日本でデザインの制作活動を始める。イタリアやドイツ、日本のメーカーから家具、家電、ロボット、家庭日用品に至るまでのデザインで、多くのヒット製品を生む。作品の多くがニューヨーク近代美術館、パリのポンピドーセンターなど世界のミュージアムにコレクションされている。
また、日本各地の伝統工芸・地場産業の活性化、およびクリエイティブ・プロデユーサーとして多方面で活躍する。国際見本市「Living&Design」ディレクター。暮らしのリノベーション「RENOVETTA プロジェクト」を提唱。大阪芸術大学教授。
2011年、イタリア「黄金コンパス賞(国際功労賞)」を受賞。2016年、イタリア「黄金コンパス賞」の国際審査員を務める。
2017年、イタリア共和国より功労勲章コンメンダトーレを受勲。
著書:「デザインの力」、「地場産業+デザイン」、「デザインの探険」などがある。

喜多俊之デザイン研究所
http://www.toshiyukikita.com/jp/


GOOD DESIGN Marunouchi Exhibition #37

喜多俊之 「自生素材を新素材として使う」
地域で自生する「すぎ」と「竹」を新素材として生かすテクノロジーとデザインの力

会期:2018年2月26日(月)-3月11日(日) /会期中無休
時間:11:00 ‒ 20:00(最終日のみ18:00終了)・入場無料


喜多俊之 オープニングトーク

2月26日(月) 19:00 - 20:30 GOOD DESIGN Marunouchiにて
入場無料・申込先着順

本展展示コレクション「AKITA COLLECTION」「Flat Bamboo Shimane」を、デザイナー・喜多俊之ご本人がご紹介します。地域の自然資源を世界で評価される製品にするには?「これからのものづくりに重要なこと」について語ります。 また、大阪を拠点に、長年にわたって日本全国、そしてミラノはもちろん、いまや中国の様々な都市でデザインされている喜多氏の、世界各地での日々の体験を、写真とともにご紹介いただきます。

お申し込みはこちらから:
http://kita.peatix.com

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