「JAPAN BRAND FESTIVAL - TALK SALOOOON Vol.04」開催レポート
さる11月21日、「JAPAN BRAND FESTIVAL - TALK SALOOOON Vol.04」が東京ミッドタウン・デザインハブにて開催されました。
ジャパンブランドの未来を担う全ての人に開かれたプラットフォームとなることを目指す活動「JAPAN BRAND FESTIVAL」。年度や事業の縦割りと地域や分野の垣根を越え、情報やノウハウを共有し継承する画期的な仕組みとして、政府機関や自治体からも注目されています。その活動の一つである「JAPAN BRAND FESTIVAL - TALK SALOOOON」。2016年から定期開催し、今回4回目となる、トークと交流を軸にした未来志向のサロンです。
今回は二部制で、前半はテーマを「世界3極市場におけるJapan Brandの可能性~北米、欧州、アジアのバイヤートーク」として各地域で活躍するバイヤー/専門家3名を招聘しLocal to Globalのこれまでとこれからを考え、後半ではプロダクトブランド「OQTA(オクタ)」を立ち上げた中野功詞氏をゲストに迎えブランド開発の経緯と今後のビジョンを語っていただきました。
前半の1人目はAMEICO社代表取締役のPeter Kahane氏。
高付加価値のデザイン雑貨商材を扱う同社。全米で約800店舗もの卸先を持つ業界最大手で自身による小売店舗も持ちます。著名なミュージアムショップ、デザイン感度の高い雑貨店、百貨店、オンラインなど様々な流通との付き合いをふまえて、北米市場の概要、どんな日本デザインが成功するか、北米市場に取り組むにあたって必要な準備、どのようなパートナーと組むべきか、といった具体的な助言をいただきました。
2人目はlo-opファウンダーでありKCmitF代表の大谷啓介氏。
さまざまな産地の商品開発・マーケティング支援を行い、海外市場への販路拡大を推進するなかで、2014年にシンガポール人クリエーターEdwin Lowと共にlo-op LLPを設立し、日本各地の様々な産地とのコラボレーションプロジェクトを推進しています。「米と箸の文化を共有する、食べ物が同じアジア」「アジアの中の日本という視点」といったアジアと取り組むための利点や心構えを実体験に基づいて説明いただきました。
3人目は急遽参加が決まったアトリエ・ブランマント(Atelier Blancs Manteaux)の西堀耕太郎氏。
京和傘の日吉屋五代目、株式会社TCI研究所代表取締役という肩書きも持ちます。
アトリエ・ブランマントはパリ市内マレ地区にある約180平米のショップ兼ショールーム。日本の優れた商品や商材のプロモーションや販売を行い、海外デザイナーとの共同商品開発も手がけます。海外での売価設定、日本のオリジナリティを発揮する方法とその可能性、欧州から発信する意味などについて説明いただきました。
後半はOQTA株式会社代表取締役の中野功詞氏よりブランド開発の経緯と今後のビジョンを語っていただきました。
TOTO USAにてセールス&マーケティング統括を担当。国際事業部長を経てTOTO Europe社長に就任し、2015年にOQTAを立上けた中野氏。
「OQTA(オクタ)」は 、IoTを用いて“相手を思ったその気持ちだけをシンプルに伝えるサービス”。 スマートフォンアプリと連動し、世界中どこにいても、遠く離れた大切な人から思い送り、受け取ることができます。Makuakeに「キズナ聞こえる鳩時計プロジェクト」としてクラウドファンディングも実施中です。
https://www.makuake.com/project/oqta/
続く、懇親会は多くの来場者で賑わい活発なコミュニケーションがなされました。年明けに5回目のTALK SALOOOONの実施が検討中で、2018年3月2日〜4日には渋谷ヒカリエにて3年目となる展示やトークの複合イベントJAPAN BRAND FESTIVALを行う予定です。
JAPAN BRAND FESTIVAL - TALK SALOOOON Vol.04
日 時:2017年11月21日(火)18:30〜21:30 (開場 18:00)
会 場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター (東京ミッドタウン・デザインハブ内)
参加費:1,000円(1Drink)
主 催:JAPAN BRAND FESTIVAL運営事務局
協 力:公益財団法人日本デザイン振興会