去る10月24日、日本デザイン振興会とイタリアインダストリアルデザイン協会 (Associazione per il Disegno Industriale/ADI)は、デザイン振興の相互協力に関する覚書（MOU）を締結いたしました。昨年ミラノにおいて行われた第28回日伊ビジネスグループ合同会議の席上で、今後の協力関係構築の可能性について初めて話し合われ、約一年間の交渉を経て、今年金沢において行われた第29回会議において調印となりました。当日は、ADI理事のAlex Terzariol氏と当会理事長の大井 篤が、イタリア経済開発省副大臣 Ivan Scalfarotto様、駐日イタリア大使 Giorgio Starace様、駐イタリア日本大使 片上慶一様、および日伊ビジネスグループ合同会議の両国会長の立ち会いのもと、調印したMOUを交換しました。
ADIは1956年に設立され、インダストリアルデザイン振興およびデザイナー職能の地位向上のための活動を続けている伝統ある団体で、会員数は約1000人。ミラノの本部を拠点に、イタリア各地でもイベントを実施しています。また、有名な「コンパッソドーロ賞」の主催者でもあります。
今後、グッドデザイン賞とコンパッソドーロ賞の審査委員の交換をはじめ、相互でのイベント実施協力など、交流を深めていく予定です。

イタリアADI
http://www.adi-design.org/homepage.html