東京ビジネスデザインアワードテーマ賞の受賞を発表
このたび、2015年度「東京ビジネスデザインアワード」のテーマ賞10件の受賞が決定しました。東京ビジネスデザインアワードは、東京都が主催し公益財団法人日本デザイン振興会が企画・運営をおこなう、都内のものづくり中小企業とデザイナーとの協業による新事業創出を目的としたデザインコンペです。
第4回目となる本年度は、各社の持つ技術・素材など13件の「テーマ」に対し全国のデザイナーから全157件の提案が寄せられ、審査会による一次審査、テーマを提供した企業も交えての二次審査を経て下記の10件が選ばれました。今後、企業とデザイナーが実現化へ向けて取り組んでいきます。
なお、このテーマ賞受賞提案10件は、来年1月27日に一般公開で実施される提案最終審査に進み、受賞デザイナーがプレゼンテーションを行います。提案によっては、試作品展示も行う予定です。当日に最優秀賞(1 件・賞金100万円)、優秀賞(2 件・各20万円)の結果発表・表彰式が行われます。
2015年度 東京ビジネスデザインアワード テーマ賞(全10件)
1
テーマ : キャンドルの製造で培った“ワックス成形技術” 佐藤油脂工業株式会社(荒川区)
提 案 : 天然素材を使用した多機能ワックス サワノ エミ(デザイナー/CUMONOS)
2
テーマ : 永久磁石をシリコンで包み込む“シリコンラバーマグネット” 株式会社マグエバー(渋谷区)
提 案 : マグネットとシリコンを活用したアタッチメント 小関 隆一(デザイナー/RKDS)
3
テーマ : 錫合金エテナを用いた“鏡面仕上げと凸模様の表現技術” 株式会社アートランド(荒川区)
提 案 : 錫の素材特性を活かした中空構造の器 河合 優吉(インテリアデザイナー/デザインスピリッツ)
4
テーマ : 高輝度反射材を使った“高精細レーザープリント技術” 八欧産業株式会社(杉並区)
提 案 : 高輝度反射材を使ったファッションリメイクブランド 三浦 慎也、本田 新、良知 耕平(プランナー・デザイナー/株式会社電通)
5
テーマ : 製本と針金加工を組み合わせた“アイレット中綴じ技術” 株式会社ウキマ(板橋区)
提 案 : アイレット技術を活かしたデコレーショングッズ 榎本 大輔、横山 織恵(デザイナー/hitoe)
6
テーマ : 油圧部品の製造で培った“丸棒精密機械加工技術” 株式会社大和精機製作所(武蔵村山市)
提 案 : 金属の丸棒加工を応用した装飾金物ブランド 菊地 大作、深澤 美香、寺田 忠勝、坂上 友理(デザイナー/株式会社ムラヤマ)
7
テーマ : スプリングバック方式を利用してカシメる“アルミの精密加工技術” 株式会社丸三電機(千代田区)
提 案 : カシメる技術を活用したアルミ集成材の提案 佐藤 宏尚(建築家/佐藤宏尚建築デザイン事務所)
8
テーマ : 精密バネ製造で培った“ワイヤー加工技術” 東栄バネ株式会社(中央区)
提 案 : バネの特性を活かしたインテリア照明 乙部 博則(プロダクトデザイナー/otobe. Design)
9
テーマ : 羽がないのに撹拌できる“遠心式撹拌技術” 株式会社IPMS(港区)
提 案 : 遠心力を活かした撹拌ツール小関 隆一(デザイナー/RKDS)
10
テーマ : デマンドレスポンス対応型の“家庭向けエネルギー管理システム” 地域エネルギー株式会社(港区)
提 案 : 家庭のエネルギーを管理する総合的なIoT機器 山岸 隼人(プロダクトデザイナー/HYT-DESIGN)
※ 審査の結果、以下のテーマは「該当なし」となりました。
テーマ2 「箔押し技術を使った“やわらかメタルシート”」 株式会社村田金箔(文京区)
テーマ7「素材を選ばず光沢あるメッキ面を形成する“銀鏡塗装技術”」株式会社アルファ・レシオ(昭島市)
テーマ11「曲げ、穴あけ、溶接、塗装まで一貫生産の“パイプ曲げ技術と板金加工技術”」筑波鉄工株式会社(大田区)
提案最終審査について
東京ビジネスデザインアワードのテーマ賞10件を対象とする提案最終審査は、それぞれのデザインを手がけたデザイナーによるプレゼンテーション形式で開催されます。当日はプレゼンテーション終了後に審査を行い、最優秀賞1件と優秀賞2件を決定し、結果発表と表彰式を実施します。この提案最終審査は会場を一般に公開して開催します。観覧申し込みはメールにて受け付けます。
日 時 : 2016月1月27日(水) 13:30~17:00(開場13:00)
会 場 :
東京ミッドタウン・カンファレンス Room7
(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー4F)
申 込 :
観覧希望の方は、氏名/会社名/メールアドレス/電話番号を明記し、
tokyo-design@jidp.or.jp までご連絡ください。
URL : www.tokyo-design.ne.jp/award.html
昨年の提案最終審査の様子