公益財団法人日本デザイン振興会 公益財団法人日本デザイン振興会

「 近未来のカメラデザイン」レポート

11月24日、カメラメーカーのデザイナーや開発者、6名の皆さんにご参加いただき、デザインジャーナリストの藤崎圭一郎さんをモデレーターに、デザイントーク「近未来のカメラデザイン」を実施しました。本トークイベントは2011年度受賞展より、会場を変えながら継続実施している企画で、その年に注目を集めた製品や企業にご参加いただきながら、今とこれからのカメラデザインについて、日々それに取り組むデザイナーの皆さんのアイデアをおうかがいする機会として、毎回多くの方にご参加いただいています。

今回は、2015年度受賞企業の中から、主にカメラや光学機器を中心事業とする5社より、スピーカーが手掛けた直近のデザインを紹介いただくと同時に、「かつての近未来、これからの近未来」と題して、かつての近未来と現在を比較することで、近未来を感じられるのではないか?というテーマでトークを実施しました。 企業によって、その事業の歴史や成り立ちなどから、描く近未来が様々であることも興味深い点でしたが、特に「かつての近未来」と現在の比較において、携帯電話とのせめぎ合いが如実に現れていたことに改めて驚かされました。各社とも現在では言わずもがな、「スマートフォンは最大のコンペティター」という大前提がありながらも、かつては「カメラをいかに携帯させるか」というデザインのアプローチがあり、その先行デザインのアイデア自体は現在まで引き継がれているものもあり、興味深い振り返りでした。

SNSの広がりで撮影の機会は増えているいま、カメラの立ち位置は?人間がカタチあるプロダクトに求める距離感とは?AIやセンシングの技術革新から発展する新しい世界と、人による撮影だからこそ生まれる写真の価値の間で、カメラはどのポジションで進化していくのか?など、多岐にわたる議論のポイントが見つかりました。デザイナーとしてカメラの世界自体を前進させる役割を担いつつ、世界市場に投入される製品として完成度の高いデザインにも責任をもつ、デザイナーだからこそ肌身に感じる「カメラの近未来」の話でもりあがった一夜でした。終了後の懇親会では、メーカーの垣根なく来場者とともに交流がおこなわれたほか、カメラデザイン以外にも、医療機器デザインやプリンターデザインでもこのようなセッションを行ってほしいというようなリクエストもいただきました。(川口真沙美/JDP)

 参加デザイナー:
太田晴紀氏(キヤノン株式会社)
奥田龍生氏(株式会社リコー)
川畑伸也氏(株式会社ニコン)
佐藤純氏(富士フイルム株式会社)
佐藤明伸氏・鯛中大輔氏(オリンパス株式会社)
モデレーター: 藤崎圭一郎氏(デザインジャーナリスト、東京藝術大学准教授)
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