インドで経営者向けデザインセミナーを実施
インド有数の都市であるデリーとムンバイで、インド国内の主要企業経営者に向けたデザインセミナー「Leading By Design」が8月18日と8月19日の2日間にわたり、インディア・デザイン・カウンシルの主催により行われました。
インディア・デザイン・カウンシルでは、インドの総合的デザイン賞であるIndia Design Markを主催しており、日本デザイン振興会は2010年からグッドデザイン賞との連携を通じてこの活動を支援しています。今回のセミナーの目的は、おもにインドの製造業の経営者に対してデザインの重要性に対する認識の向上をはかることと、現在応募受付中のIndia Design Markへの応募促進で、当会が実施協力をしています。
今回は講師としてSony Design Center Asia(Singapore)の川鯉卓也氏が出講されました。セミナーではソニーの歴代の経営者の思いと、それに触発されるデザイナーとの熱いやりとりがあって今日に至っているということ、企業ブランドの一貫性を保つ上でも経営者がデザインの細部に至るまでかかわっていることの重要性、企業内デザインチームが果たすべき役割などについて語られ、インドの企業の人々からも共感を得ていました。
また、デリーではインド商業産業省の局長のAmitabh Kant氏、ムンバイではインディア・デザイン・カウンシル理事長のAnand Mahindra氏の出席があり、それぞれインド企業の人々に向けてデザインの重要性と日本の成功事例をぜひとも参考にしてほしい、という熱いメッセージがあり、双方とも盛会となりました。
(津村真紀子/JDP)