大井理事長就任ご挨拶
日本デザイン振興会は2015年6月25日の理事会において新理事長を選任し、
大井 篤(おおい あつし)が就任しました。
就任ご挨拶
このたび公益財団法人日本デザイン振興会の理事長に就任いたしましたので、ご挨拶を申し上げます。平素より、当会のデザインの振興活動にご支援ご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
当会は、デザインの向上を図ることによって、産業活動のさらなる推進と生活の文化的向上ならびに社会全般の健全な発展に寄与することを目的にしています。
経済社会の多様な分野において、今日ほどデザインの持つ力に期待が寄せられている時代はありません。当会としては、社会における様々な課題やテーマに対してデザインを通じた取り組みを積極的に行うことが重要であると考えています。
そのため、青少年の育成、高齢化社会の福祉の推進、生活の安全の推進、一般消費者の利益の推進、産業の健全な発展、地域経済社会の健全な発展、国際相互理解の促進、地球環境の保全保護などの観点に基づいた様々な事業を推進しています。
中でも、当会事業の中核である「グッドデザイン賞」は、多くの国民に認知され、日本のデザイン振興の中心的な運動として広く支持されています。近年、「グッドデザイン賞」事業もアジア諸国を中心に、デザインによる経済効果の発揮や人材の相互交流など国際的展開を強化しており、日本のデザインのプレゼンス向上と海外進出支援に資するプラットフォームとしての役割を担っています。
さらに、国内外において、ものづくり中小企業の持つ優れた技術とデザインのマッチングによる市場価値のある事業化の支援、デザインに関わる人材教育など、企業や教育・行政機関との連携をベースとする振興策にも取り組んでいます。
これからも、時代の流れを敏感にとらえ、デザインを通じて、経済社会の多様なニーズへの対応を図るべく、職員一同一丸となって様々な挑戦と創造を図っていく所存です。
今後とも、より一層のご支援とご鞭撻のほど、心からお願い申し上げます。
平成27年7月1日
公益財団法人日本デザイン振興会
理事長 大井 篤