公益財団法人日本デザイン振興会 公益財団法人日本デザイン振興会

GOOD DESIGN AWARD

「グッドデザイン賞」は、1957年に旧通商産業省によって設立された「グッドデザイン商品選定制度」(通称Gマーク制度)を継承する、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。単にものの美しさを競うのではなく、産業の発展とくらしの質を高めるデザインを、身の回りのさまざまな分野から見いだし、広く伝えることを目的としています。世界でも有数の規模と実績を誇るデザイン賞として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加するとともに、よいデザインを社会に広める運動としても多くの人びとから支持されています。

ABOUT

グッドデザイン賞の対象と審査

グッドデザイン賞は有形無形を問わず、さまざまなものごとをデザインの対象としています。今日では、日用品や家電製品や自動車などの工業製品をはじめ、住宅や施設などの建築物、各種のサービスやアプリケーション・ソフトウェア、パブリックリレーションや地域づくりなどのコミュニケーション活動、ビジネスモデルや研究開発の取り組みなど、私たちの身の回りを構成するあらゆる対象が「デザイン」として応募され、グッドデザイン賞を受賞しています。グッドデザイン賞の審査においては、色彩や形状などの目に見える部分のデザインのみならず、その根底にある目的達成にむけたプロセス、思想、意義など、目には見えにくい要素を含めて、さまざまな面を考慮し、総合的に判断をおこないます。近年ではさらに、目的の達成に向けて計画・実践されるプロセスそれ自体をデザインとしてとらえる傾向が定着しつつあり、審査においてそのような意義を読み解くこともますます重要になっています。

「くらしを、社会を、豊かにしうるのか」という視点

グッドデザイン賞は、単にデザインの優劣や巧拙を競うデザインコンペティションやコンクールではなく、限られた人が享受できる一握りのエリートデザインを選ぶことも目的にはしていません。そのデザインが「くらしを、社会を、豊かにしうるのか」という視点、デザインとしての創造性が十分に発揮され、今後のモデルとなりうる内容を備えているのか、という視点から評価をおこない、その結果「よいデザインである」とされたものごとを顕彰しています。

Gマーク―高い認知度と信頼のイメージ

グッドデザイン賞を受賞したデザインは「Gマーク」を使ったプロモーションが可能になります。Gマークはグッドデザイン賞受賞を示すだけでなく、社会とデザインを結ぶコミュニケーションシンボルでもあります。最新の調査※によれば、Gマークが「グッドデザイン賞受賞の証」であることを理解している人は59%、Gマークのことを知っている人を含めると、Gマークに対する認知率は79%にのぼります。さらに、グッドデザイン賞を受賞した企業のイメージについて、63%の人が「センスがよい企業」と答え、59%が「ものづくりが上手な企業」、34%が「時代をリードする先進的な企業」と答えています。グッドデザイン賞に対する高い認知度と好意的なイメージは、Gマークを通じてデザインのよさをアピールするだけでなく、デザインを生み出した企業のイメージ向上にも貢献します。
(※2019年度JDP調べ)

社会とデザインをつなぐコミュニケーションの回路として

グッドデザイン賞は受賞デザインをさまざまな手法で社会にプロモーションしています。毎年秋には最新の受賞デザインを一般に公開する受賞展「グッドデザインエキシビション」を開催して、各分野のデザインを広く紹介しています。さらに国内外のデザイン関連機関や商業施設などとの連携により、受賞デザインの展示や販売の機会も積極的に設けています。近年では受賞デザインをテーマにした参加型のワークショップなどの実施も増えています。このように、BtoB、BtoCを問わず、デザインを切り口にしたプレゼンテーションをさまざまな機会を通じて展開できるのは、長年にわたる実績と多岐にわたるジャンルでデザインの振興を進めてきたグッドデザイン賞ならではの強みであり、社会とデザインをつなぐコミュニケーションの回路として効果を発揮しています。


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