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リエゾンセンター・ライブラリー「デザイン新刊本」紹介【2024年4月-6月】

リエゾンセンター・ライブラリーは、東京ミッドタウン・デザインハブ内にあるインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターで、毎月10日ほど不定期で開室しています。

 こちらでは、広義の「デザイン」に関する新刊書籍を約3ヶ月毎にピックアップし、各出版社さまのご協力のもとで、ご献本、またはお貸し出しいただいた本を展示する「デザイン新刊本紹介コーナー」を設けています。
展示用POPの右端にあるQRコードを読み取っていただければ、その場で本をご購入いただくことも可能です。

 今回は、2024年1月から3月に出版された本の中から、22冊をご紹介します。


被災物 モノ語りは増殖する 
科学がつきとめた疑似科学 
アブソリュート・チェアーズ 現代美術のなかの椅子なるもの 
気鋭のデザイナーたちが表現する いま注目の作字アイデア104 偏愛文字図鑑 
明朝体の教室 日本で150年の歴史を持つ明朝体は どのようにデザインされているのか 
グラフィック・メディスン® issue0 創刊準備号/グラフィック・メディスン® issue1 特集:未訳GM作品の世界 
創元ビジュアル教養+α 現代民俗学入門 身近な風習の秘密を解き明かす 
マンガ・アニメ展のデザイン 
インタビュー大全 相手の心を開くための14章 
多元世界に向けたデザイン ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること 
旅客機デザイン解体新書 
学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話 
柳宗悦の視線革命 もう一つの日本近代美術史と民芸の創造 
景観で考える 人類学と考古学からのアプローチ 
京都社会文化センター活動史(1999年~2023年)―その思想と論理― 
富士重工業 技術人間史―スバルを生んだ技術者たち 
Woodcity ― 都市の木造木質化でつくる持続可能な社会 ― 
Color of Film ストーリーを語るカラーパレット 
波打ちぎわの物を探しに 
著作・創作にかかわる法律 これでおさえる勘どころ 
ケアする建築 「共存の場」の思想と実践 
TRAVELLING NORTH
<新着本のご紹介(5冊)> 


被災物 モノ語りは増殖する

姜信子 著(かたばみ書房)

宮城県気仙沼のリアス・アーク美術館に展示された東日本大震災の「被災物」に、表現者たちが応答した記録。亡き娘のぬいぐるみ、持ち主を失った祠、携帯電話の声…。遠くにいても、人は思いを共有し悲しみを分かちあうことができる。他者による記憶継承の試み。志賀理江子の撮り下ろし写真16頁。

科学がつきとめた疑似科学

山本輝太郎、石川幹人 著(エクスナレッジ)

何が「科学的」かが図解でわかる、現代を賢く生き延びるための「科学リテラシー」の教科書!
「トクホと機能性表示食品の違いって?」「確証バイアスって何?」「信頼できるメタ分析とは?」「プラセボ効果って本当?」などの疑問もしっかり解説。「学会」や「専門家」などの過度な権威付けに騙されず、科学的な成果を享受しつつ、疑似科学を見抜くスキルを身につける、何も信じられないこの時代をサバイブするための必読書!

アブソリュート・チェアーズ 現代美術のなかの椅子なるもの

埼玉県立近代美術館、愛知県美術館 (平凡社)

2024年、埼玉県立近代美術館・愛知県美術館で開催の「アブソリュート・チェアーズ」展図録。フランシス・ベーコンや岡本太郎、工藤哲巳など、美術作品における椅子の表現に着目。

気鋭のデザイナーたちが表現する いま注目の作字アイデア104 偏愛文字図鑑

MdN編集部 編(エムディエヌコーポレーション)

【全世界の作字好きに捧げる! 文字LOVERたち垂涎の作字アイデアをアナタに!】
デザインテーマにあった印象的な文字を作りたい人、ロゴやシンボルマークへ発展させたい人、基本書体で工夫したい人、文字アイデアを参考にしたい人、無類の文字好き&作字好き&作字文化LOVE(ここが一番重要)な人に手にとってもらいたい一冊です!

明朝体の教室 日本で150年の歴史を持つ明朝体は どのようにデザインされているのか

鳥海修 著(Book&Design)

書体デザインの第一人者、鳥海修氏が明朝体のデザインと作り方について書いた本です。本文用明朝体の制作手順から、各書体の比較検討、文字の歴史まで、明朝体のすべてを、わかりやすく解説しています。
字游工房の游明朝体を基準にして、漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット、約物の順に文字デザインの特徴を説明。さまざまな明朝体と比較しながら、明朝体の本質に迫ります。

グラフィック・メディスン® issue0 創刊準備号

グラフィック・メディスン® issue1 特集:未訳GM作品の世界

一般社団法人日本グラフィック・メディスン協会 編著(SCICUS)

グラフィック・メディスン®は、医療とビジュアルアートの融合を探求する新しい試みです。
創刊準備号では、協会代表中垣恒太郎氏による創刊の挨拶から始まり、グラフィック・メディスン®の代表作「ティキング・ターンズ」の出版報告、HIV/エイズを扱ったマンガの分析、さらには海外の医療マンガ案内まで、多彩な内容を盛り込んでいます。特集「グラフィック・メディスンガイド30選」では、この分野のおすすめ作品を紹介し、読者に新たな視点を提供します。
issue1では、特集「未訳GM 作品の世界」として、グラフィック・メディスン®の勉強会で取り上げた海外のグラフィック・メディスン7作品の魅力を紹介します。アルツハイマー/ 認知症、がん、高齢化(介護と「終活」)、ダウン症、更年期障害、摂食障害、あなたが気になるテーマはどれでしょうか。海外マンガから日本の抱える医療課題をメタ認知する試みです。
医療とマンガの融合がもたらす新しい理解と発見の世界をお楽しみください。

創元ビジュアル教養+α 現代民俗学入門 身近な風習の秘密を解き明かす

島村恭則 編(創元社)

なぜトイレにはスリッパがあるの? 火葬場で箸わたしをするのはどうして? そのヒントは、民俗学にありました。民俗学の知識を使って、ネット上の美談からLGBTQIA+まで、現在の世の中の各所に潜むいろいろな疑問や話題を取り上げ、豊富な図解とともにわかりやすく解説します。民俗学は現代社会でも使える、生きた学問だった!

マンガ・アニメ展のデザイン

森川嘉一郎 著(イースト・プレス)

内容的にも形態的にもミュージアムで展示された状態で鑑賞されることを想定されていないマンガやアニメ、ゲームや特撮は、いかに展示するのか。第一人者が7つの実践事例を図面とともに紹介する。

インタビュー大全 相手の心を開くための14章

大塚明子 著(田畑書店)

雑誌等で長年インタビュアーとして活躍してきた著者が、豊富なデータをもとに、えてして印象論で終わるインタビューが上達するコツを体系的に開示! 日常生活のなかでも〝コミュ力〟向上に役立つ一冊!

多元世界に向けたデザイン ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること

アルトゥーロ・エスコバル 著/水野大二郎、水内智英 他監(ビー・エヌ・エヌ)

デザインが引き起こした問題を見つめ直し、デザインを通じて変容するには?
持続可能な世界へのトランジションに向けて、「デザイン」の再定義/方向転換を図る人類学者アルトゥーロ・エスコバルの『Designs for the Pluriverse』、待望の翻訳。

旅客機デザイン解体新書 世界のエアラインに見る 機体カラーリングの魅力

チャーリィ古庄 著(イカロス出版)

旅客機に施された色とりどりのカラーリング(機体塗装)にはそのエアラインの個性やお国柄、時代のトレンドといったものが反映されている。本書では航空写真家チャーリィ古庄氏が撮りためてきた膨大な旅客機写真の中から世界各国の百数十社にのぼるエアラインをセレクトし、それらのデザイン的な特徴をビジュアル的に解説。 ページを眺めているだけでも楽しめる「空のアート作品」の写真図鑑。

学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話

小さな美術館の学芸員 著(産業編集センター)

「展覧会はどうやって作っているの?」 「学芸員って何をしているの?」 「アートは役に立たない?」「おすすめの鑑賞方法は?」 現役学芸員が語る、美術館の舞台裏と美術鑑賞の楽しみ方。 noteの人気連載、待望の書籍化! 著者おすすめの美術館も掲載。

柳宗悦の視線革命 もう一つの日本近代美術史と民芸の創造

西岡文彦 著(東京大学出版会)

博覧強記の巨人・柳宗悦。その活動はそのまま、近代日本が強いられた、知的かつ美的な苦闘の縮図である。 「全球的時代状況との同時的感応」という世界的な知と美の変動の中を疾走した柳の軌跡を通し、もう一つの日本近代美術史の可能性の中心と民芸の創造のダイナミズムを描く。

景観で考える 人類学と考古学からのアプローチ

河合洋尚、松本雄一、山本睦 編(臨川書店)

「景観」で何がわかるのか? 現在の学術的な潮流のなかで、なぜ「景観」という概念が注目されているのか。 人工と自然、人間と環境、物質と精神、可視性と不可視性といった二分法的な視点をこえて、人類学・考古学の分野で新たな知見を生みつづけている「景観」論の思考方法とその研究成果を横断的に紹介する。

京都社会文化センター活動史(1999年~2023年)―その思想と論理―

『京都社会文化センター活動史』刊行委員会 編(汎工房)

京都社会文化センターはドイツの“社会文化(Soziokultur)” の趣旨と運動をふまえた取り組みです。 23 年10 ヶ月におよぶ京都での社会文化活動を概観し、その思想と論理から日本での市民活動・地域活動の困難性と可能性を捉えます。

富士重工業 技術人間史―スバルを生んだ技術者たち

富士重工業株式会社 編集委員会 編(三樹書房)

社内記録と従業員教育などの目的のために非売品として製作した“幻の本”を底本とし、国民車的な存在としてモータリゼーションに貢献したスバル360、水平対向エンジンを搭載したスバル1000などの開発の経過を掲載。富士重工業から今日のSUBARUへと続く、“独創の技術”の源流を築きあげた当時の技術者たちの軌跡を詳細にまとめたドキュメント。

Woodcity ― 都市の木造木質化でつくる持続可能な社会 ―

佐々木康寿、Woodcity研究会 編著(海青社)

都市と森林が抱える諸問題の解決を目指して、都市環境、木造建築、森林資源、木材利用など多様な分野の専門家が提案する木造木質化都市Woodcity。 その環境効果や資源・材料の需給体制、人材育成、まちづくりなどを考察。

Color of Film ストーリーを語るカラーパレット

チャールズ・ブラメスコ 著(ボーンデジタル)

『グランド・ブダペスト・ホテル』の明るいバブルガムピンク、『2001年宇宙の旅』の幻覚のようなサイケデリック、『ヴァージン・スーサイズ』の柔らかなライラックとパステル調の花柄など、映画にとって、"色"はとても重要です。
色はストーリーを語り、感情を表現し、場面を盛り上げ、その美しさでスクリーンを彩ります。 有名監督が手掛けた初期から現代までを代表する50作品を取り上げ、それぞれの作品で色がどのような役割を果たしているのか、観客にどのような印象を与えたのかを解説します。
本書は、映画ファン・映画制作者にとって、映画を知るための新しいガイドブックとなるでしょう。

波打ちぎわの物を探しに

三品輝起 著(晶文社)

東京西荻で18年間続く雑貨店「FALL」 を経営する著者によるエッセイ集。いままさに波にさらわれんとする物の価値をひとつずつひろいあげる珠玉のテキスト。本、アート、工芸、情報、音楽、おしゃれ、サブカル、聖と俗……、ゆらぎ続ける世界のはざまで生きのびる方法をケレン味のない筆致で綴る。

著作・創作にかかわる法律 これでおさえる勘どころ

岡本健太郎 著(法研)

本書は、骨董通り法律事務所の弁護士で、著作や創作にかかわる法律の専門家である著者が、プロ、アマチュア、個人、組織にかかわらずクリエイションにかかわる方々が安心して活動できるように、知っておきたい著作権をはじめ創作に関連する商標権、意匠権、肖像権などの権利と法律について、情報を整理し、判断の助けになる「勘どころ」をおさえ、裁判例を多く紹介しながら、わかりやすくやさしく解説します。

ケアする建築 「共在の場」の思想と実践

山田あすか 著(鹿島出版会)

ケアと建築から社会を見る。  私たちは誰もが空間を介して必要なケアを受け取る存在。 ケアする建築は、ケアされる経験を通して、 ケアする者になることを支援する空間である。 ケアから建築を考える一冊。

TRAVELLING NORTH

永井博 著(復刊ドットコム)

大瀧詠一の『A LONG VACATION』のジャケットワークを始め、数々のレコードジャケットや広告などで、1970年代から活躍を続ける人気イラストレーター・永井博。
今回は、北海道の雄大な自然にインスピレーションを受け描き上げた作品群の中から、夏~秋~冬~春へと流れる北への旅「TRAVELLING NORTH」をイメージさせる風景作品を中心に精選。展示会などではあまり目にすることのない作品も多く収録。永井博作品の特徴でもあり基軸にもなっている「懐かしさ」の哲学も随所にちりばめられています。


<新着本のご紹介>

デザインを、経営のそばに。

八木彩 著(かんき出版)

本書の目的は、「デザインで、ブランドの魅力を引き出すことができる」ということを、皆さまに知っていただくことにあります。
デザインはビジネスに役立つ力なのですが、まだまだ十分に活用されていないのが実情です。この問題を解決するためには、デザイナーがデザインの必要性や使い方を論理的に説明し、プロジェクトに関わる全員が理解できるように伝える必要があるのだと気づき、本書の執筆に挑みました。


美大の先生と巡る 世界と地球の建築

岸本章 著(彰国社)

美大の先生が、世界の歴史的建築、集落や民家を「デザイン」という視点から読みなおす。世界遺産のような千年、紀元前の建築も、現代と同じく、だれかが試行錯誤したデザイン行為の結果である。歴史は決して高尚なものではなく、デザインは合理的な理由だけで決まってきたわけではない。こうした視点で見ると世界の建築が身近なものに見えてくる。


アーバン・ワイルド・エコロジー

能作文徳+常山未央 著(TOTO出版)

私たちは建築を複数種の網目と捉えている。人間と複数種が共存する居住域を築くために、菌(きのこ)のような弱い力で現代都市を分解して再組織化する、それが私たちのヴィジョンである。―本書より―
本書は、現代都市と生態系をテーマに、批評的な建築実践を行う、能作文徳+常山未央の実践記録である。(日本語英語併記)


ジカツデザイン ジブンで仕事をつくる ジモトで仕事をつくる ジマンの仕事をつくる

JAGDA展覧会委員会 編(誠文堂新光社)

全国のグラフィックデザイナーを会員とする日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)では、地元で自主的な活動を行っているグラフィックデザイナーたちの働き方を知るため、全国各地で活躍する会員たちを訪ね、実践を取材した。その成果は8人のグラフィックデザイナーの活動を記録した動画としてYouTubeで公開され、2022年8月26日~9月25日までの約1か月間、東京ミッドタウン・デザインハブで展覧会『ジカツデザイン』として紹介された。
本書はこれら一連のプロジェクトの活動記録であり、動画に収録されたインタビューや関係者コメントを再録したもの。JAGDA会長の佐藤卓を迎えた鼎談も新たに収録した。


台湾デザイナーズファイル

MdN書籍編集部 編(エムディエヌコーポレーション)

さまざまな文化と時代の影響を受けながら発展し続ける台湾のデザインシーン。型にとわれない自由で洗練されたデザインは、世界各国から注目を集めています。「台湾デザイナーズファイル」は、第一線で活躍する台湾のトップクリエイター101人(組)の仕事とプロフィールを掲載したデザイン年鑑。主に「広告」「ロゴ、シンボル&書体」「装丁」「エディトリアル」「パッケージ」「プロダクト」「Web」「UI」「イラストレーション」のジャンルで活躍するクリエイターに依頼しました。台湾デザイン界の重鎮から超新星まで幅広く紹介しているのが特徴です。


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2023年10-12月に出版された本は、こちらのページでご紹介しています!

ご献本いただいた書籍は、展示期間終了後も引き続きリエゾンセンター・ライブラリーにて開架しております。

リエゾンセンター・ライブラリーの詳細はwebサイト、またはFacebookX(Twitter)instagramでご確認ください。

蔵書はリブライズをご覧ください。

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