公益財団法人日本デザイン振興会 公益財団法人日本デザイン振興会
Please note that this page is available only in Japanese.

[Report] 「慶應義塾大学SFC Open Research Forum 2017」開催レポート


去る11月22日(水)・23日(木祝)、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)が開催する、研究発表イベント「慶應義塾大学SFC Open Research Forum 2017(ORF 2017)」の一部のイベントをインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターにて開催致しました。ORF 2017は、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス、湘南藤沢学会、一般財団法人SFCフォーラムの共催により毎年開催されているもので、研究成果の社会への還元は果たすべき重要な社会的責任の一端であるとの考えから、SFC研究所で実施している様々な研究プロジェクトの現状と将来計画を、展示やセッションなどを通して、産業界・国・地方公共団体・学会等に広く紹介するものです。

リエゾンセンターでの実施プログラム及び概要は以下のとおりです。



➢「街をIoTで包むと出てくる情報の力とその実験」
地域IoTと情報力研究コンソーシアム 中澤仁(慶應義塾大学 環境情報学部 准教授)

開催日時:2017年11月22日(水) 11:30 - 13:00

地域IoTと情報力研究コンソーシアムでは、多数の人やモノ、ウェブページをIoT化して地域全体を網羅し、大量のデータを収集した上で、それを知的に処理して地域に還元することで、スマートな街を作り出す活動をしています。本セッションでは主に神奈川県藤沢市で現在進行している実験にフォーカスを当て、そこで用いられているデータ収集技術や地域IoTデータ流通技術を紹介するとともに、海外との連携や、未来の街のビジョンについても議論しました。


➢「DesignX * Xdesign-XDesignプログラム教員による鼎談」
XDプログラム 松川昌平(慶應義塾大学 環境情報学部 准教授)

開催日時:2017年11月22日(水) 14:00 - 15:30

KEIO SFC Journal Vol.17 No.1では、「DesignX * XDesign」という特集テーマで論文を募りました。ドナルド・A・ノーマンらによって提唱された非常に複雑な社会・技術的問題を対象とするデザインの概念である「DesignX」に注目したこの特集には、デザイン手法や理論の拡張と更新に関する論文が集まり、新たなデザイン領域が顕現していることを示しています。本セッションではXDプログラムの教員達がこの特集に寄せられた論文を元にデザイン研究の新たな課題について鼎談を行いました。


➢「産学連携で探る建築・建設システムのイノベーション」
「デジタル・コンストラクション」コンソーシアム 池田靖史(慶應義塾大学 大学院政策・メディア研究科 教授)

開催日時:2017年11月22日(水) 16:30 - 18:30

情報技術の活用が社会に様々なイノベーションを起こしている現在、建築・建設分野でも、建築の品質や生産性などを革新するイノベーションへの期待から様々な形での情報技術活用が模索されています。「デジタル・コンストラクション」コンソーシアムは、慶應義塾大学が中心となって設立した、建設現場における情報技術活用を軸として建築・建設システム全体のイノベーションを目指すコンソーシアムです。本セッションでは、こうしたイノベーションを大学主導の産学連携で探っているその意義や方法などについて語りました。


➢「未来を創造する力へ: 実践型教育レシピとネットワーク構築に向けて」
ファブ地球社会コンソーシアム 田中浩也(慶應義塾大学 環境情報学部 教授)

開催日時:2017年11月23日(木祝) 11:30 - 13:30

教育現場におけるICT活用が求められる中、「情報」は知識やノウハウの伝達のみならず、デジタルファブリケーションの普及に伴いモノのデータ化やインターネット化(IoT)も含まれ、より分野横断的な意味を持つようになりました。この研究グループでは、高校、大学、地域とが連携し、テクノロジーを活用した教育コンテンツの提案と充実化を目的としています。本セッションでは、すでに実践している教育関係者を招き、その動機や現場で見えてきた成果や課題を共有し、「これからの教育現場」の新たな連携の可能性を模索しました。


➢「ファブ地球社会コンソーシアム 2017年活動報告」
ファブ地球社会コンソーシアム / 田中浩也(慶應義塾大学 環境情報学部 教授)

開催日時:2017年11月23日(木祝) 14:00 - 15:00

ファブ地球社会コンソーシアムでは、インターネットとデジタルファブリケーション技術が地球上のあらゆるモノづくりを変えていく時代を見越して、「デザイン・インクルージョン」、「流通・セキュリティ」、「ナーシング・メディカルケア」、「高大連携教育」、「3Dプリンタ新標準策定」という5つのワーキンググループを軸に、新たな社会へ向けてのビジョンを構築しています。また同時に、自治体や省庁と連携した各種実証実験を日本でも海外でも推進しています。2017年のコンソーシアム活動を振り返り、2018年へ向けての展望を語りました。


➢「ファブ3Dコンテスト2017 二次審査・授賞式」
ファブ地球社会コンソーシアムファブ3Dコンテスト実行委員会 / 田中浩也(慶應義塾大学 環境情報学部 教授)

開催日時:2017年11月23日(木祝) 15:15 - 18:15

ファブ3Dコンテスト2017は新しい広がりを持った3Dプリンタの利活用法と、それを担う人材を発掘するためのコンテストです。本セッションでは、公開で二次審査(最終審査)と授賞式が行われました。






慶應義塾大学SFC Open Research Forum 2017 テーマ:「LAB IS THE MESSAGE 実験する精神」
[共催] 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス、湘南藤沢学会、一般財団法人SFCフォーラム
[協力] 公益財団法人日本デザイン振興会


BACK TO TOP
  • GOOD DESIGN AWARD
  • GOOD DESIGN Marunouchi
  • GOOD DESIGN STORE
  • DESIGN HUB
  • Tokyo Business Design Award
  • TOKYO DESIGN 2020
  • SANSUIGO