公益財団法人日本デザイン振興会 公益財団法人日本デザイン振興会

#138 「Rubik 80/50 – Fifty Years of Magic ルービック80/50 マジックの50年」

10月3日(木) - 10日(木) ※10/6(日)は16時より開場

写真:ルービック・エルノーの手の中のルービックキューブのプロトタイプ

GOOD DESIGN Marunouchiでは、駐日ハンガリー大使館とモホリ=ナジ芸術大学による企画展示「Rubik 80/50 – Fifty Years of Magic ルービック80/50 マジックの50年」を2024年10月3日(木)から10月10日(木)まで開催します。


"ルービック・エルノー氏 キューブの初期モデルを手に"


Rubik 80/50 – Fifty Years of Magic  ルービック80/50 マジックの50年

幾何学を説明する模型として発明されたマジックキューブは、今や世界で最も有名な空間ロジックゲームのひとつとなり、何世代にもわたり、人々はこのマジックのようなキューブを回しながら育ってきた。このアイコンは2024年に50歳の誕生日を迎え、その発明者は80歳となる。
この特別な年を記念し、MOME(Moholy-Nagy University of Art and Design)の学生と卒業生がデザインした稀有な巡回展が、東京のGOOD Design Marunouchiから始まる。

世界的に有名な発明をするためには何が必要なのか?このルービックキューブというアイコンは、誰に、そしてどのようにアートへ影響を与えたのか?今この瞬間にも未来の「ルービックキューブ」に取り組んでいる人々は誰なのか?
この展示は、ルービックキューブの様々な側面を紹介し、デザイナーの人生を決定づけた瞬間を洞察し、キューブの歴史とその刺激的な文化的影響を解説することを目的としている。
インタラクティブな方法で遊びの力を探求し、21世紀の今、ルービックキューブの勝利が始まったまさにその場所で、未来の注目に値する革新的な発明がいかに生み出されているかを示す。この展示はまた、デジタルが主流の世界におけるルービックキューブへの賛辞でもある。ルービックキューブは時代を超越した価値を持つゲームであり、コンピューターゲームの急速な終焉とは対照的に息が長く、多くの古典的なゲームと同様に、真の複雑さはしばしば最も単純なものの中にあることを示している。


キューブで作られた展示ユニットには、ルービックキューブカラーが用いられ、ルービック・エルノーに関するまだあまり知られていないことを解説すると同時に、キューブの科学的、大衆文化的側面を紹介している。
展示資料はルービック・エルノーの歩み、キューブが誕生した環境、ルービック系ゲームの発展とその成功に焦点を当てている。キューブが発明されるきっかけとなった大学の環境、そしてルービックの初期の仕事に影響を与えたデザイン教育の伝統を今日も受け継いでいる現在のMOMEについて学ぶ。

最初のブロックは、ルービック・エルノーの青春時代とハンガリー応用芸術大学(現MOME)での活動(67年~71年の学生時代と70年に始まる教師としての生活)に焦点を当てたものである。マジックキューブの誕生は、ルービックの教育活動と切り離すことはできない。生徒の空間的視覚を発達させることに重点を置いた彼は、演習(例えば、一枚の紙の空間操作、同一要素への図形の分解)を考えだし、それは後のマジックキューブのデザインに影響を与えた。

キューブの誕生と 「発売 」の経緯が描かれた第2ブロックでは、初期の生産における困難や国際市場への参入の難しさについても触れられている。キューブは現在でもよく知られたロジックゲームのひとつだが、その考案者であるルービックが他にも多くの特許や発明の所有者または共同所有者であることはあまり知られていない。展示ではそれらの一部も紹介し、来場者は実際に試すこともできる。

ルービックキューブは、数学から美術、映画まで、さまざまな分野でインスピレーションの源として、あるいは好まれるモチーフとして頻繁に登場し、文脈によってさまざまな象徴性を持っている。芸術(オロス・イシュトバーン、マートライ・イシュトバーン)を例として、ルービック・エルノーのデザイン活動に影響を受けたと思われる卒業生たちの作品も紹介する。
ハンガリー応用芸術大学の後身であるMOMEは、現在でもデザイン教育に大きな役割を果たしている。この展示では、デザインコースで刺激を受けた学生の作品や、卒業生がデザインした玩具も紹介する。

主 催:駐日ハンガリー大使館


『ルービック80/50 マジックの50年』は、ルービック・エルノー生誕80周年とルービックキューブ発明50周年を祝い世界を旅する巡回展である。

企画:モホリ=ナジ芸術大学(MOME/ブダペスト、ハンガリー)
展示コンセプト:Püspök Balázs 、アカデミー・ディレクター、MOME インスタレーションのコンセプトは、Kiss-Gál Zsuzsanna、Lakos Dániel、Lépold Zsanett 、Püspök Balázsが率いるMOMEのRubik 50というクラスの結果として生まれた。 参加学生:Alekseev Alex、Bedi Dóra、Bögözi Andrea、Cservenka Eszter Anna、Demeter Anna Sára、Dezső Johanna、Előházi Emese、Erhardt Lilla Anna、Gál Patrik Sándor、Jeli Csenge、Kőszegi Enikő、Lechner Carolin、Nagy Sára Fruzsina、Páskuly Mercédesz、Sárdi Maja、Xu Han
キュレーター:Losonczi Eszter
インスタレーション:Lakos Dániel
グラフィック:Nagy Sára Vilma
ロゴ: Sárdi Maja
メディア資料とアンケート作成:Deform Design Agency
モニターでは、Stiller Ákosによるルービック・エルノーについてのショートムービー(2024)とVácz Péterのアニメーション『Nyuszi és Őz(ウサギと鹿)』(2013)を上映する。
アニメーション・トランジションはAlekseev Alex、ポストプロダクションはPiros Animationによるもの。
上部の写真はStiller Ákosが撮影したルービック・エルノー(2024)。
翻訳:駐日ハンガリー大使館
制作: Coimbra印刷
窓口担当:Havlik Adrienn
Special Thanks: Rubik Ernő(ルービック・エルノー)、Giovanni Contardi、Csipes Antal、Csomay Zsófia、Dettre Villő、Dezső Johanna、Gál Péter、Görgényi Judit、Hosszú Hortenzia、Józsa Bálint、Józsa István、Juhász Dóra、Kun Dorottya、Lévai Klára、Mátrai István、Mátrai Péter、O. Ecker Judit、Orosz István、Michael Tyka、Zsidi Vilmos


#138  Rubik 80/50 – Fifty Years of Magic  ルービック80/50 マジックの50年

会期: 2024年10月3日(木)〜 10月10日(木)
時間: 11:00-20:00  ※10/6(日)は16:00-20:00のみ開場
会場: GOOD DESIGN Marunouchi(東京都千代田区丸の内3−4−1新国際ビル1F)
入場無料

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