国際連携

デザインが産みだす経済活動は、国際的な広がりをもって展開されます。しかしデザインは、それぞれの地域の生活文化に深く根ざしています。
産業化社会において活用されたデザインは、経済活動を優先させるあまり、生活文化の均質化を図ろうとしてきたように思います。このことが、人間の創造性の貧困をもたらしたのではないでしょうか。
21世紀におけるデザインの課題は、日常的な生活文化を再構築することです。そして、それぞれの地域での生活文化の相互交流を促進し、多様で豊かな国際的な文化を育てていくことにあります。
当会はこのような視点に立ち、デザイン団体やデザイン先進企業、デザイン研究教育機関との連携のもとに、下記のような国際活動を展開しています。

デザインの相互交流

文化交流と経済活動の推進という視点から、各国で開かれるデザインイベントや見本市への展示に参加しています。また、国内においては東京ミッドタウン・デザインハブを活用した、さまざまな国と地域のデザインを紹介する交流活動を展開しています。
2010年には、香港で毎年開催されているデザインビジネスイベントBODW(ビジネス・オブ・デザインウィーク)に、「パートナー国・日本」として参加しました。また2011年10月には台北で開催される「IDA国際デザイン会議・国際デザイン博覧会」に参加する予定です。
また、世界のデザインメディアに日本のデザイン情報を発信する活動や、アジアの有力メディアを日本に招待するなどの広報活動にも注力しています。

BODW 2010/ Japan の特設サイト

アジアンデザインの育成

グッドデザイン賞は、タイ王国商務省が主催するデザインエクセレンス賞と提携し、審査段階での連携と受賞展示会の相互開催をおこなっています。また、インドのデザイン政策の一環として2012年からインドデザインカウンシルが主催するインディアデザインマーク(India Design Mark/I Mark)賞との連携も進めています。
これらの活動は、グッドデザイン賞を連携のプラットフォームとしていくことで、豊かで潤いのあるアジアンクオリティの育成を支援していこうとするものです。
また、台湾デザインセンターをはじめとするアジアのデザイン振興機関と振興プログラムの相互協力をおこなっています。また千葉大学と連携し、アジア各国からのデザイン系留学生を対象とする教育プログラムも実施しています。

国際貢献

デザイン振興会は、デザイン関係の2つの国際団体に加盟しています。
International Council of Societies of Industrial Design(ICSID)
the International Council of Communication Design(ICOGRADA)
当会の理事を務める田中一雄は、ICSIDに理事として参加しています。また同じく理事のキュー・リーメイ・ジュリヤは、2011年10月に、ICOGRADA会長に就任する予定です。
これらの国際団体に参加することを通じて、サステナブルデザインやBOPと呼ばれるデザイン概念を多くの国や地域が共有し、その実現へ向けて相互に協力しあう活動を展開したいと考えています。

デザイン・アンバサダー・プロジェクト

日本デザイン振興会は、世界のデザイン業界のネットワーク化をめざす日本発のイニシアチブとして、本プロジェクとを発足させました。
本プロジェクトでは、次世代を担う世界のデザイン・リーダー、具体的にはデザイン行政担当者、デザインイベントを実行している団体、学術機関などのリーダー、起業家、企業役員などを「デザイン・アンバサダー・トゥ・ジャパン」として日本に招聘し、同じく日本で明日を担うデザイン・リーダーたちとの交流の場を作ります。また、メディアやソーシャルネットワーク上での交流も活性化させ、相互の認知・理解を深め、デザイン・リーダーの国際的コミュニケーションプラットフォームを構築していくことを目的とします。プロジェクトは、以下の要素で構成されます。

(1) デザイン・アンバサダー・トゥ・ジャパン
世界のデザイン・リーダーが来日した際に付与される称号。
日本に招待した年度を付加した称号とし、歴代アンバサダーとして記録されます。

(2) デザイン・アンバサダー・オブ・ジャパン
来日したアンバサダーと面会する日本のデザイン・リーダー。
デザイナーのみにとどまらず、企業の代表者、政府関係者、学術機関関係者も含まれます。

(3) メディアパートナー
デザイン誌「AXIS」をメディアパートナーとし、デザイン・アンバサダー・トゥ・ジャパンを紹介。Web媒体のjikuでも併せてご紹介してまいります。

(4) デザイン・アンバサダー・セレクティング・コミッティー
アンバサダー候補者を策定し、招待する人・面会する人を決定する機関。

■コミッティメンバーのご紹介

「デザイン・アンバサダー・セレクティング・コミッティー」は下記のメンバーで構成されます。(敬称略)
田中 一雄 日本デザイン振興会理事・元(2007-2011)Icsid(国際インダストリアルデザイン団体協議会)理事
1956年生まれ。株式会社GK設計入社後、株式会社GKデザイン機構代表取締役社長を歴任。グッドデザイン賞(日本)、RedDot賞(ドイツ)をはじめ多くのデザインや建築賞の審査委員を歴任。現在、株式会社GKデザイン機構相談役。

西山 浩平 日本デザイン振興会理事・Icsid理事
1970年生まれ。大学卒業後に外資系コンサルティング会社を経てエレファントデザインを設立し、ユーザー参加型の商品化コミュニティサイト「空想生活」を立ち上げる。現在、エレファントデザイン株式会社代表取締役。

石橋 勝利 AXIS 編集長
1965年生まれ。1998年より国際的デザイン誌「AXIS」の編集長を務める。

Judit Varhelyi 多摩美術大学客員教授・元(2005-2009)Icsid理事
1965年生まれ。日建設計などで建築設計業務に携わり、2000年よりハンガリーをベースにデザインプロジェクトのディレクターや編集業務、デザイン分野の教育などに携わる。2002年からハンガリーデザインカウンシルのディレクターを務める。

ページトップ ↑